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寄り道好きのひとりごと
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KATO C56 (HOタイプ)を頑張ってオープンサウンド化にしてみる。

JUGEMテーマ:鉄道

 今巷で話題沸騰(たぶん)のオープンサウンドですが、第一弾はSLのサウンドが公開されています。作例の動画などを拝見すると完成度が高くレベルの高い良い音だと思います。以前MP3デコーダでSLサウンドを色々といじっていたことがあるのでSLの音はさまざまな音が出てるのはわかっていましたが、このオープンサウンドのSL版はそれを相当なレベルまで忠実に再現されているので感心していました。だた感心しているだけては本当の良さは分からないので、オープンサウンドのSL版を実際に試して味わう必要があると思いったのが今回のネタです。

 そこでオープンサウンド化するタネ車は当然ながらC11となるところなのですが、C11の模型となると手頃なのはテンショウドウのプラ製ですがそこそこなお値段です。イモンなどはとんでもなくもっての外な値段がしています。ということで予算面でタネ車はどうしようと考えていましたが、ふと考えてみると別にC11という形式にこだわらなければ、実車のサイズは多少違いますが同じタンク機関車のC12からの派生車であるC56でもいいんでね〜のと思いはじめました。しかもそこそこお手頃なお値段となっているKATOのC56もあります。ということでKATOのC56をDCC化する検討から始めました。

 しかしただ単純にテンショウドウのC11の様にサウンドデコーダをポン付けできる様な8pinソケットなのどの装備はKATO C56にあるわけはないので、それなりに高いハードルが屹ています。まず本体の分解がかなりの高難易度です。今回の殆どの作業と労力がこれに注がれていくといっても過言でないほど大変でした。まず初めて分解するのに構造がわかってない状況からスタートするので、正解となる分解の順番なども判る筈もなく殆ど手探りで進めなければなりませんし、KATOの車両設計が優秀過ぎて、プラ車体部分はネジ止めなどは極力使われていないく、かなりキツメで精度の良いはめ込み構造もシロウトの分解には難儀そのものなので部品を破損しないように慎重に当たりを探りながら進めて全て分解できるまで3日掛かりました。(一度諦めて、1日休んでますが・・)まるで難航不落の城攻めの様な感じでした。

 

 ◇3日掛かって大方分解したところ。

 

 ◇本丸のモータまで辿りついたところ。モータターミナルの絶縁処理だけしてすぐ組み立て直しです。

 

 なにも全て分解しなくてもとお思いですが、DCC化するためにはモータとダイキャストフレームを分離絶縁するために避けて通れない工程です。足掛け3日掛かって分解しても結局やりたいことはモータターミナルシューの当たりに絶縁テープを張るだけです。

せめて8pin対応にした設計にしておいてくれればとKATOに強く思うところです。

 次に要のモーター部分の絶縁処理を済ませて組み戻しつつ、平行でNext18アダプタ化の準備もしておきます。今回使用したのはあやのさんから頒布されているNext18 Adapter Boardです。MECYが求めた時は基板しかなかったのですが、現在はアセンブリされている物も頒布されているそうなのでそちらを利用した方が神技ハンダ作業をしなくてもいいので断然いいと思います。

 

 ◇Next18 Adapter Boardの生基板とNext18アダプタ。

 

 ◇細かくて良く見えないNext18コネクタピンを基板へ神ハンダ付けしました。

 

 Next18アダプタが出来たら、所定の長さと色別のリード線を引き出しておきました。

 

 

テンダ側はバック進行時のライトも点燈する構造なので、その分のライト用配線も施しておきました。RAIL給電系の配線もテンダから取る形なので、テンダ内部は配線は結構込み合います。

 

 ◇テンダ部分の配線処理の準備中。スピーカは28mmの円形スピーカにドロップ館のフタをエンクロージャに転用します。

 

 テンダにデコーダとスピーカを配置し、機関車側にはモータ系とライト系の配線分を必要な長さ分引き出しておきます。機関車本体が仮組み状態で、テンダから引き出したリード線とモータのターミタルとライト基板へハンダ付けして配線を纏めておきます。今回はキャブライトも点燈させるためLEDテープを利用して追加で配線もしておきました。

 

 ◇仮組直しの状態。ここでデコーダや動力部分の動作テストをしながら各部を調整しました。

 

 ◇仮組の上面から。28mmスピーカがテンダをほぼ占拠しています

 

 ここまで順調に来ているように見えますが、結構手間取っていて配線の取り回しをやり直したりしてさらに1日掛けてしまいました。でもなんとか組戻して外観までは元に戻せました。

 

 ◇ほぼ外観は復元して追加した配線がチョット目立つくらいで収まりました

 

 構造と分解の仕方がわからなかったので一度ロッド部分も全分解してしまったので、組み戻し時にバランスが崩れて走行がおかしくなる心配がありましたが、試験走行で特に分解時の悪影響は残らず問題はありませんでした。

 

 ◇試験走行の動画を撮ってみました。

 

 

 28mmスピーカとドロップ館フタのコラボが音響効果にMAXに効いているのか結構爆音な機関車が出来上がりました。最高音量にして動かしているとあまりの音の大きさに近所の犬が反応して吠えるので少しボリュームを絞りました。

 C56の分解過程で一度挫折仕掛かっており完成まで到達できるのか一時不安になりましたが、苦労した甲斐がありました。

 ESU Loksound5 Microとオープンサウンドの組み合わせは最高です!

 

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2019/08/26 追記

 

 ◇ナンバープレートをC56 110にしました。 廃線になった三江線で走っていたナンバのようです。

 

 或る運転会でMAX音量にして爆音を轟かせてきました

エルマートレインさんに行ってきた

JUGEMテーマ:鉄道

一年振りにhideronさん親子に再会し、大阪の江坂に行きました。江坂の地にたつの数年振りになります。目的地はエルマートレインさんです。江坂の駅から10分も歩かない程よい近さです。ビルの3階に鉄道模型の店鋪件ジオラマが併設されています。ジオラマコーナーは3つの島に分かれていて、1つはヨーロッパ風のHOゲージのコースです。他はNゲージです。MECYはHOゲージのコースをお借りして、最近オープンサウンド化した、湘南色の電車を走らせてサウンドの鳴り具合を確認してきました。予想はしていましたが、複数の人の声や、お子様Nゲージ全開運転の雑踏の中に入ると、まだまだ音量が不足している感じがしました。スピーカの種類や配置の工夫で改善する余地はまだあるかもしれません。

 

 

お店の方は気さくでDCCやサウンドに詳しく、ノウハウを持っておられるようでDCCやサウンドを初める方には心強いお店です。

デーコチャンの同人誌パート2を数冊置いて頂いたので、これからオープンサウンドやDCCを始めたい在阪の方は是非来店して、ご相談されると良いかと思います。

 

オープンサウンドデータMT54 を115系に入れてみた。その3

JUGEMテーマ:鉄道

 盛り上がりをみせているオープンサウンドデータ。今回は前回同様MT54サウンドはなぜか脇役で、またまた制御車の光物加工中心で話は進んでいきます。

 前回で制御車の光物ネタは終わったのでは?と思われるかもしれません。いやいやまだまだ他にも加工の仕方がありました。今回撮り得る新たな加工法は「ExpBoard for Tomix HO」を使った実装方法です。以前、お試しアイテムとして「ExpBoard for Tomix HO」にNext18アダプターを神ハンダーして、中華デコーダPanGu(バングー?)と合体させて動作確認まで行いました。今回は「ExpBoard for Tomix HO&中華デコーダPanGu」の初号機をそのままクハ115に載せてしまおうという大胆なネタです。

 では簡単に「ExpBoard for Tomix HO中華デコーダPanGu」のおさらいです。「ExpBoard for Tomix HO」はYassanさんが開発された、Tomix専用のDCC化をアシストしてくれる基板です。Hoの冠が付いてますが基板のサイズや長さ的にみてNゲージでもイケそうな感じです。「中華デコーダPanGu」ですが、元々の目的は「ExpBoard for Tomix HO」にハンダ付けするNext18アダプタ部分の出来上がり具合をチェックするための捨て石の様な位置付けのローコストなデコーダです。Disktop Stasionが買い付けて販売しているものです。ただ捨て石にするのはもったいないし特に不都合もなくExpBoard for Tomix HO&中華デコーダPanGu」の初号機が出来たので、このままこれをクハ115の光物DCCユニットとして転用してしまうというのが今回のミソです。

 まずはクハ115に「ExpBoard for Tomix HO」を載せてハメ合わせ具合をみてみます。

 ボデーの屋根カバーを外して室内灯を入れるためのレール上に落とし込む感じでインサートします。

 

 ◇Tomix専用設計なのでPanGuがついたままでも綺麗に収まります。

 

_

 

 車体半分程度の長さしか占有していませんが、片運転台なので1つで十分な感じです。ディーゼルなどの両運転車なら、両サイドに装備してデコーダ2つにしてゴージャスに使うこともできそうです。今回は光物DCC化だけなので、機能がチープなPanGuをそのまま使ちゃいますが、動力車やサウンドカーにしたい場合はESUのLok sound5  microをNext18アダプタに挿して使うなんてこともできます。本来はそちらがメインなのだと思います。

 クハ115の光物DCC化ですが、「ExpBoard for Tomix HO」のライト系と室内灯のパットから配線を引き出して元あるライトユニットの電極にハンダ付けするのは前回行った、NuckyさんのOneCoinDecoder4CoinDecoder4とやりたい事の目指す方向性は同じなのですが、PanGuOneCoinDecoder4ではデコーダの動きが違うため、ライトユニット未改造で行けるFL両極性タイプのOneCoinDecoder4と比べPanGuを使う場合は片極性タイプのため青線(COM)をどこかに追加配線してやらないといけませんでした。あれこれ試行錯誤の上、調べたところライトユニットのブリッジダイオードの足からCOM線を引き出すと、特に追加改造も必要なくヘッドライトとテールライトが点灯させられそうなことが分かりました。 

 

 ◇ピンクで囲った部分からCOM線を引き出します。室内灯はテープLEDをAUXとCOMパットから引き出して配線しています。

 

 特に大がかりなライトユニットの加工も必要なく「メデタシ・メデタシ完璧じゃん!」とぬか喜びをしていましたが、実は途中で大きな見落としとミスを犯していました。配線済みの写真ではすでに対策していますが、追加したCOM線上に抵抗を挟むのを忘れていました。COM線を追加する先を探している時は短時間で点燈する事を確認して済ましていたので問題に気が付かなかったのですが、制限抵抗がない中で過電流が流れ続けてしまい最終テストで長めにライトを付いたところ、焦げ臭い匂いと共にPanGuから狼煙が挙がって来てしまいました。慌てて電源をきりましたが、PanGuが相当な高熱になっていてその後はライトが点かなくなりました。哀れにも当初の役目通り捨て石となってしまいました。予備のPanGuがあったため抵抗を追加し(200Ω〜500Ω当たりの物が明るさ的にも丁度さげと思います)焼け死ぬこともなく安定して使える様になりました。OneCoinDecoder4の様な両極性タイプのデコーダに慣れ切っていて、考慮が足りてなかったミスでした。幸いノーマルのライトユニットやボデーに損傷はなく、半死のPanGuデコーダもモータ系は生き残っていたので、最小の被害ですみました。皆様もこの様な加工をする際は十分にお気をつけください。ということで少し躓いて、心が折れかけましたが気を取り直して完成させました。

 

 ◇線路が短すぎて加速しきれないのがもどかしいですがサウンド・光物はいい感じになりつつあります

 

 前回は中間車だけが走るお化け電車の様でしたが、制御車が前後に付いてまともな電車らしくなりました。

最終の確認で思わぬミスでつまずきましたが「ExpBoard for Tomix HO」と「PanGu」を使えは制御車のDCC化は正味1時間かからない程度で仕上げることができました。Tomixも「ExpBoard for Tomix HO」があればDCCも怖くない!?ですね・・・

オープンサウンドデータMT54 を115系に入れてみた。その2

JUGEMテーマ:鉄道 

 オープンサウンドデータMT54 を115系に入れてみた。その2です。前回は115系の中間モータ車に本丸のESU Loksound5 microを何とか入れてみて、MT54の心地よいサウンドが出せるところまで出来ました。今回はサウンドの何かを直接うんぬんするとゆうわけではありませんが、中間車だけでは電車は成立しないと思うので、前後の先頭車部分の加工を色々と試行錯誤してみたいと思います。

 Tomix115系の先頭車部分はトレーラ車なので、デコーダも動力やサウンド対応の物は特に入れないと思います。連結する車両全てをにぎやかにしたい方はESU Loksound5 microを入れてみるのもアリかと思います。MECYは資金難なので一編成1両でESU Loksound5 microが玉切れなので、先頭車部分は光物だけにしようと思います。

 

 光物だけとはいえDCC ReadyじゃないTomixの車体なので、ポン付けとはいかないと思うので、まずはクハ115/クモハ115の構造を知るためいつもの如くばらしました。

 

 ◇ボデーと明けた所、6か所のツメ外せばわりと簡単に開腹はできます。

 

  光物なので先頭部のライト周りがDCC化のポイントになってくると思います。今回はNuckyさんのOneCoinDecoder4をFL両極性用デコーダとして利用したので、ライト周りのDCC化はわりと簡単でノーマルのライトユニットの電極へOneCoinDecoder4のOUTターミナルの配線をそのままハンダ付けするだけでライトユニット側の改造は特に必要ありませんでした。但し、そのままではRAIL電源系がアナログの構成のままになってしまい、都合が悪いので写真の赤マークが付いた部分に絶縁用のテープを貼っておく必要はありました。

 

 ◇光物用として利用したOneCoinDecoder4 DIYで作る世界最安の万能デコーダです。

 

 絶縁処理だけしておけば、あとは室内灯用の電極をRAIL系の電源ラインとして利用します。OneCoinDecoder4のIN側からの配線をそのままハンダ付けしてしまってもよいのですが、今回はボデー側にOneCoinDecoder4を固定しようと思ったので、ボデーを外した時の事も考えて、OneCoinDecoder4のIN側からの配線の先をらせん状にして、室内灯用の電極に巻き付ける形にしました。これは間に合わせのかなり適当なやり方なので、本来ここは電極との接触がキチンと確保できるクリップ形状の様な物で固定や処理をした方が良いかと思います。

 

 ◇RAIL系統の赤・黒配線の先ぽをらせん状にして、室内灯の電極に絡ませるかなり安易な作戦でお勧めはしませんが・・

 

 ここまでできればOneCoinDecoder4のFL両極性モードにCV値(CV30=2)で設定すればヘッドライトやテールライトを特に改造することなく簡単にDCC化に対応できます。ノーマルの装備ですと通常はここまでの加工で終わりにしてヘッドライトやテールライトのDCC化がめでたしめでたしですが、あともう一つ光物が残ってます。室内灯です。オプションで室内灯ユニットが用意されているのでアナログ仕様のものでも室内に張り出された電極版に合せて装着すれば、光らせるだけならすぐにできちゃうと思います。ただそのままではDCC化したこの車両ではDCC信号が電極に伝わっているので、DCCのコマンドステーションをSW ONにした瞬間に室内灯は付きぱなしという興ざめな仕様になってしまいそうなのでせっかくDCC化するのですから、一応なんらかのコントロールは利かせたいところです。デコーダーによっては室内灯用のファンクション機能が設けられているものがあるので、それを利用してデコーダから室内灯に配線できればそれでよいですが、今回搭載したOneCoinDecoder4のFL両極性モードでも普通の繋ぎ方では室内灯のサポートは特にないので一工夫してみました。

 OneCoinDecoder4の取り扱い説明ページの下の方に「ファンクション機能活用方法(上級者向け)」という章があります。その中に「その他のファンクション応用例」という項があって、図解でファンクション回路の応用例が記されています。この内容を参考にして、テープLEDを利用した室内灯のオプション回路を構成しました。

 

 ◇テープLEDに手持ちのトランジスタを追加して簡易的な室内灯用オプションを増設

 

_

 

 こんなんで大丈夫?という感じの室内灯追加オプション加工ですが一番お金が掛からない手抜きな加工例です。本来はトランジスターの台座となる基板なりを用意してキチント配線した方が工作もやり易いし安全だと思います。このままでは確実にどこかがショートします。この後は一応絶縁のため要所をテーピングしておきました。トランジスターを追加したのはファンクションキーをトグルSWの様にみたてて室内灯用のON/OFF SWに拡張するためです。この手の加工はPICマイコンの端子の足から直接配線をハンダ付けして引き出す必要があるので、PICマイコン12F1822の仕様の理解も少し必要です。(あくまで上級向けで自己責任ということです)今回はトランジスターのベース側への接続線用に6番目のPIN(RA1/ICSPCLK)を直に引き出しました。あとは テープLEDの+とー、OneCoinDecoder4側の+、−の取り回しを考慮して室内灯のオプション回路を形成してやります。室内灯のオプション回路の工作が上手く出来れば、OneCoinDecoder4CV値一覧の下の方の「Ver0.92以降の表」に着目します。CV33 F0逆方向出力ピン/ファンクション設定1、CV34 F0逆方向出力ピン/ファンクション設定2の当たりの項をみます。ここはCV33〜36の設定値の組み合わせでファンクションキーの割り付けを変えられる事を示しています。今回は12F1822の出力ピン6の項の組み合わせパターンで有効になる想定です。ただ始めこの表の見方が良くわからずCV値の設定にとまどいました。色々と試行錯誤したところ、今回やりたい事の室内灯のファンクション割り当てを任意に割り当てるにはCV33をデフォルトの16以外の値にして、CV35の値を割り付けたいファンクションキーF0~F12のどれかにあてはまる値を設定すればよさそうだということが分かりました。

 

 ◇CV33:1、CV35:4に設定してF3をON/OFFすると室内灯が制御できる様になりました。

 

 Tomixの車両はもともとがDCC Readyではないし作例も少ないので色々な面で試行錯誤の連続ですが、とりあえず限られた予算(OneCoinDecoder4とテープLEDその他雑費で¥700くらい)やりたい機能は実現できたかと思います。今後はYassanさんが進めているExpBoardのTomix HO版が仕上がってくれば、こんな面倒な工作からも解放されるのではと思います。

 

 

オープンサウンドデータMT54 を115系に入れてみた。その1

JUGEMテーマ:鉄道

 盛り上がりをみせているオープンサウンドデータ。その中でComing SoonなMT54のβ版をYaasann様から特別に提供して頂きましたので緊急レポートをします。

 MT54とは旧国鉄の主電動機つまりはモータの型式を示すらしいです。ちぇっと昔なら東海道線の近郊区間でよく見かけた115系が代表的ですが、懐かしい音をかなでるサウンドなので、115系に限らず旧国鉄車両なら結構な数の車両へ搭載されていた汎用的なものだと思います。まさかこのタイミングでMT54のサウンドが作られるとは予想だにはしていませんでしたが、たまたま去年気まぐれで購入していたTomix HOタイプ 115系が日の目をみることになりました。

 

 ではさっそくDCC化から始めたいと思います。お題はTomixなので8PINソケットなどのDCC化への配慮なんてありません。Yaasann様がDCC化を手助けしてくれそうなTomix用の ExpBoardを検討されていますが、現時点ではまだ無いのでここは自力なんとかしないといけません。とはいってもHoなのでNゲージほどスペース面でハードルはさほど高くないと思います。一番の問題はDCC化のための追加配線の処理をいかに上手く処理するかだと思います。まず構造を把握するのとDCC化の検討のため車体を全部ばらすところからはじめました。

 

 ◇ボデーを外します

 

 ◇室内カバーを外します。モータや集電板が見えてきます

 

 ◇集電板を外してモータを外せるようにします。

 

 ◇モータや付随の部品も外します

 

 車体を大方バラし、モーターのターミナルに付近に付属していた謎の小さなモジュールはなくても問題なさそうでしたので今回は外しました。次にDCC化のため、モーターのターミナルに配線をハンダ付けしてひきだしておきました。

 

 ◇モーターのターミナルから配線を引き出して、集電板と接触しそうな所は絶縁しておきます。

 

 引きだしたモータの配線はすぐ車体の脇から室内カバの中へ回り込ませるようにしました。なるべく細いリード線を使えばボデーを被せてもそんなに気になりません。集電板はRAIL側の給電ラインとして活かすため元に組直しますが、モータのターミナルはカップトンテープで覆うなりして、確実に絶縁しておきます。室内カバーも元に組み直して、本来は室内灯として利用するためのターミナルからリード線を別にハンダ付けして、RAIL側の給電ラインとして利用することにしました。これでモーター側給電ライン:オレンジ・グレとRAIL側給電ライン:黒・赤が形成できるので、あとは適当なビンヘッダの足にNMRA の8ピン仕様相当になるようにハンダ付けしておきました。

 

 ◇仮設レベルですがDCC化出来ました

 

 次にサンドデコーダですが、今回はMT54のベータ版ですのでYasann様にESU Loksound micro5へデータを書き込んでいただいた物をそのまま使うつもりでしたが、元々Nゲージがターゲットの様で、スピーカがキューブタイプのコンパクトなのもが標準でついていました。これをそのまま使っても問題はなかったのですが、Nゲージと違いスペースには余裕があったのと、音量が少し不足気味な感じがしたので、手持ちの適当なスピーカに替えました。MP3デコーダと合わせてよく使っていたもので、音の感じはまずまずだったのでこれにしてみました。

 

 ◇ESU Loksound micro5のオリジナルスピーカから適当なスピーカへ入れ替えました

 

 ◇8ピンソケットモドキにESU Loksound micro5を繋いで仮設のDCC車両となりました

 

 ◇ボデーを被せて仮設搭載完了です。

 

 まだ中間モータ車したDCC化してないので、先頭車がついていませんが音、走行具合を確認した動画をごらんください。

 

 

 オープンサウンドのMT54 β版ですが、完成度はすでに相当高く、まだFキーの使い方とかよく分っていない状態で適当に動かしているレベルですが特に問題となるような動きは現時点では認められませんでした。

 

 テストトラックの距離が全然足りないので今後は線路を広げて動きをみてみたいと思います。

 オープンサウンドのMT54β版ですが素晴らしい出来栄えだと思います。

サウンドキューブに激安キーパットを着けてみた

JUGEMテーマ:鉄道模型

 先日、秋葉原のとある中華系の部品屋に電子部品を買いに行った時に、激安のキーパットを見つけました。何かに使えると思いその時は特に考えもせず、ただ安いというだけで買ってしまったのですが、買ったことを忘れてしまわない内に何か物にしないといけないと思い、なごでん様が頒布しているMP3サウンドキューブに着けられそうだったので、チャレンジしてみました。

 

 

 ◇この様な商品です。安いというだけで購入してしまいました。一応「KP16121C4×4」の品番で商品管理されているみたいです

_

 

 買った物はI2C接続の4×4キーパットのキットです。価格はワンコインです。キット形式ですが激安だと思います。だた、適当な包装に基板と部品しか入ってなく、組み立て説明書などはありません。お店のサイトには「びんぼうでいいの+<Keypad_I2C.h + Keypad.h>ライブラリで動作を確認しております。」とだけ記載があります。これでよく売っているなあと思いますが、(買う方も買う方なのですが・・)極限までコストを切り詰めるとこうなるのだと思います。あとは「購入者の技量でなんとかしろ」というジャンク屋級の販売スタンスのようです。

 

 組み立てはハンダ付けになります。10分程度です。ピンヘッダは付いていないので手持ちのものを使いました。ここまでは何も問題はありません。ここからが中華Aお決まりの迷走への旅が始まります。

 

 ◇キーパットのブツだけの完成はハンダ付けだけですぐ終わります。(ここから完成までが長い・・)

 

 組み立ては済んだので、MP3サウンドキューブに接続するためのソフトの準備です。本当にこれだけで動くのか不安になるようなあっさりとした説明の<Keypad_I2C.h + Keypad.h>ライブラリを取り合えずダウンロードして、動くと噂のKeypadライブラリーを適当に取り込んで改造しました。

 使えそうなライブラリーは下記でした。

 ・Key.h
 ・Key.ccp
 ・Keypad.h
 ・Keppad.ccp
 ・Keypad_I2C.h
 ・Keypad_I2C.ccp

 

 この時点で店側の嘘っぱちな情報が露呈してます。<Keypad_I2C.h + Keypad.h>とありますが、Key.hのライブラリもとりこまないとビルドで怒られます。

 サンプルスケッチでコンパイルできるところまでは確認できたので、実際にMP3デコーダのスケッチに組み込んでみます。まずヘッダ周りで必要そうな#include等の定義文(<-部分)を追加しました。

 

・例題はディーゼルサウンドスケッチ「MP3V5_SQ_DL112_Turbo.ino」で冒頭部分は以下です。

 

//
// MP3 Sound Decoder V5 DL1 Rev.exp.10
// Copyright(C)'2016- Nagoden / Desktop Station / Fujigaya2 / MECY 
//

#include <Arduino.h>
#include <string.h>
#include <avr/pgmspace.h> 
#include <avr/eeprom.h>
#include <SoftwareSerial.h>
#include "motor_func.h"
#include "motor_ctrl.h"
#include "VVVF_sound.h"
#include "NmraDcc_x.h"
//#include "TimerOne_x.h"
#include "DFPlayer_Mini_Mp3_x.h"

//I2C KeyPad KP16I2C4X4                   
#include "Keypad_I2C.h"                  <-
#include "Keypad.h"        // GDY120705          <-
#include "Key.h"                                                              <-
#include "Wire.h"                                                            <-
/*************************************************

 

・次に80行目あたりにI2Cコントローラ「PCF8574A」の アドレスを定義しておきました。

お店のサイトには”デフォルトI2Cアドレス:0x38”となっていましたので、一応信じてみました。

 

//#define I2CADDR 0x38  // keypad on PCF8574A

 

--------------------------

・次,170行目あたりにキーマップをサンプルコードを参考に追加しました。ここも後からわかったのですが罠がありました。

 

// I2C keyPAD KP16I2C4X4
const byte ROWS = 4; //four rows
const byte COLS = 4; //four columns
char keys[ROWS][COLS] = {
  {'1', '2', '3', 'A'},
  {'4', '5', '6', 'B'},
  {'7', '8', '9', 'C'},
  {'*', '0', '#', 'D'}
};
byte rowPins[ROWS] = {0, 1, 2, 3}; // connect to the row pinouts of the keypad
byte colPins[COLS] = {4, 5, 6, 7}; // connect to the column pinouts of the keypad

 

//initialize an instance of class I2C Keypad KP16I2C4X4
Keypad_I2C kpd(makeKeymap(keys), rowPins, colPins, ROWS, COLS, I2CADDR, PCF8574);

 

----------------------------

・次,170行目あたりにKey変数定義を追加しておきます。

 

//I2C KP16I2C4X4
void I2C_Swich_KP16I2C(char Key);

/*************************************************
 * 
 * Functions
 * 
 *************************************************/

 

--------------------------------

・次,360行目あたりのvoid setup()の中にKeymapをシリアルにセットするコードを追加しました。

 

void setup()
{
    
    // ソフトウエアシリアル通信レートセット:
    Serial.begin(9600);
    mp3_set_serial (Serial);    //set softwareSerial for DFPlayer-mini mp3 module 

    pinMode(PIN_BUSY, INPUT);  //Mp3 Busy pin 設定
    digitalWrite(PIN_BUSY, HIGH); //Internal pull up enabled
  
  //I2C KeyPad KP16I2C4X4
  kpd.begin(makeKeymap(keys));
  Serial.println("start");

 

----------------------------------

・次,390行目あたりがこのKeypadのコードのキモにあたるのですが、シリアルのkey信号を割り込みのタイミングで

下部に作った”I2C_Swich_KP16I2C(keys)”へ引き渡す処理を追加しました。

 

//********** keypad **********************
  if ( (millis() - gPreviousL7) >= 500)
  {

    //I2C Keypad KP16I2C4X4
    char keys = kpd.getKey();
    if (keys != NO_KEY) {
      Serial.println("keys");
      I2C_Swich_KP16I2C(keys) ;
    }
    else if (keys == NO_KEY) {
      switch (kpd.getState()) {
        case RELEASED:
          break;
       }
     }
     
    //Reset task
    gPreviousL7 = millis();
    }
------------------------------------    

/

次、1365〜1480行目あたりにキーパットが押された時に送られてくるシリアル信号

(この場合はキー配列上にマッピング定義した文字)

がmp3ファイルNo毎に音を出すようにswitch文で割り付けました。

最後はお遊び機能として"*"キーを押した時はランダム再生する感じにしてみました。

 

  //I2C Keypad KP16I2C4X4
  //MP3ファイル:0001-0014 に各SWを割り付け
  //*SWはMP3ファイル:0001-0014をランダム再生
  //#SWはMP3をリセット
  void I2C_Swich_KP16I2C(char keys)
  {
    switch (kpd.getState()) {
      case PRESSED:
        switch (keys) {
          case '0':
            mp3_set_volume (gCV58_MP3_Vol);
            delay (WAIT_VOLMP3);
            mp3_play(1);
            break;

          case '1':
            mp3_set_volume (gCV58_MP3_Vol);
            delay (WAIT_VOLMP3);
            mp3_play(2);
            break;

 

     ・

     ・

     ・

 

          case '*' :
            //PlayMP3_Simple_Foward();

            int i, r;

            for (int i = 0; i < 14 ; i++) {
              r = rand() % 14 + 1; // 乱数を生成する
            }

            mp3_set_volume (gCV58_MP3_Vol);
            delay (WAIT_VOLMP3);
            mp3_play (r + 0); // MP3 ファイルNO (1-15)をランダムに指定
            break;
        }
    }

  }

 

 keypadとして動かすのに必要そうなコードをスケッチ上に実装して、ビルドエラーも出なくなった所でいよいよMP3サウンドキューブにスケッチを流し込んで動作確認です。セオリーであればでkeypadのキーを押した時にシリアルモニターが想定した信号でちゃんと出てくることを確認するべきなのですが、とにかく動くがどうか速く確認したかったので、MP3サウンドキューブとkeypadをI2C接続して適当にキーを押してみました。反応は今一でしたが、所々キーを押すと鳴りだしたので、おー!!まあまあ出来てるじゃん!とぬか喜びしました。だだ色々といじっていくと音がでるはずのキーで押しても音が出なかったり、音は鳴るけどコード上で想定したキー割り付けになっていないことに気が付きました。

 キーマップがミスってるのかと思い少しいじってみましたが、余計音が出なくなったり、症状が悪化する方向だったのでセオリー通りシリアルモニターでキーを押した時に何が出てくるのか調べることにしました。

 シリアルモニターでキーを押した時、何が出てくるか観測したところ、数字や文字はとりあえず出してくるのですが、まったくあさっての方向の物が出ていることがわかりました。よくよく見るとどうやらキーマップの定義と90度ずれて基板のパターンが作られている感じでした。「やはり中華品質の罠かよ!」とぶつぶつ独り言をつぶやきながら「でも500円だしな」とも思いました。文句を言える値段ではないのです。しかたなくキーマップのコードは下記の様に調整しました。

 

// I2C keyPAD KP16I2C4X4
const byte ROWS = 4; //four rows
const byte COLS = 4; //four columns
char keys[ROWS][COLS] = {
  {'1', '2', '3', 'A'},
  {'4', '5', '6', 'B'},
  {'7', '8', '9', 'C'},
  {'*', '0', '#', 'D'}
};
//byte rowPins[ROWS] = {0, 1, 2, 3}; // connect to the row pinouts of the keypad
//byte colPins[COLS] = {4, 5, 6, 7}; // connect to the column pinouts of the keypad
// KP16I2C4X4基板のパターン表示が90度ずれているため[ROWS][COLS]入れ替え
byte rowPins[ROWS] = {4, 5, 6, 7}; // connect to the row pinouts of the keypad
byte colPins[COLS] = {0, 1, 2, 3}; // connect to the column pinouts of the keypad

 

 スケッチを直して、ようやく思う通りのボタンでMP3の音が出る様になったのでこれで完成ー!と喜んでボタンを押しまくって暫く遊んでいましたが、数回キーを押すと音が出なくなる謎の症状が出ることに気がつきました。とうやら電源をONにして数分でkeypadが反応しなくなる感じです。電源が不安定で動きがおかしくなるのかも?と思い色々、電源やGND周りを付け替えてみましたが症状が一向によくなる感じがしません。「これじゃー使い物にならない。ああまた中華品質地獄かよー!」と頭をかかえました。

 殆ど諦めモードでI2Cコントローラー「PCF8574A」の情報を漁りながら試行錯誤すること半日あまり・・「アドレス固定しないと動作が不安定になる」との記述が目に留まりました。ふと基板を見ると使っていないランドにそれらしいパターン文字が印刷されています。「これかよー!」と気が付きました。組み立て見本の写真もこのランドは使っていないですし、取り扱い説明書などは一切ないので気が付きませんでしたが、どうみてもピンヘッダーを立ててジャンパーを固定して設定出来そうな感じです。「PCF8574A」の仕様書を見ると確かに、VSSとGNDの固定でI2Cのアドレスが設定出来る事も書いてありました。早速、ピンヘッダを取り付けてアドレスの設定を固定化してみました。

 

 ◇蜘蛛の糸の助け、急遽ピンヘッダーとジャンパー(右上部分)を増設しました 設定アドレスは”0x3A”です

 

コードも下記の様にしてみました

 

//I2C KeyPad KP16I2C4X4
//#define I2CADDR 0x21// keypad on PCF8574 デフォルト ADRESS
//                         A2 A1 A0
//#define I2CADDR 0x38  // keypad on PCF8574A  L  L  L   デフォルト ADRESS
//#define I2CADDR 0x39  // keypad on PCF8574A  L  L  H
#define I2CADDR 0x3A  // keypad on PCF8574A  L  H  L
//#define I2CADDR 0x3B  // keypad on PCF8574A  L  H  H
//#define I2CADDR 0x3C  // keypad on PCF8574A  H  L  L
//#define I2CADDR 0x3D  // keypad on PCF8574A  H  L  H
//#define I2CADDR 0x3E  // keypad on PCF8574A  H  H  L
//#define I2CADDR 0x3F  // keypad on PCF8574A  H  H  H

 

 ジャンパーでアドレス設定を確実に固定したところ、数分で動かなくなる謎の現象はなくなりました。始めI2Cコントローラ[

PCF8574A]が中途半端に動いていたので気付かずいらぬ迷走をしてしまいましたが、原因が判ってしまえば当たり前の事だと思います。しかし中華Aの罠、わざとユーザを試しているのか、はたまた謎解きパズルのお楽しみを仕込んだつもりなのでしょうか・・。

 とにもかくにも1日無駄にはしてしまいましたが、出来てしまえばこちらの勝ちでございます。超格安のI2C keypadがMP3サウンドキューブと合体して使える様になりました。動画を撮ってみましたので、動きを確認ください。

 

◇音の出具合確認なので車両は特に必要はないのですが、アナログ車両の動力デコーダも兼ねてキハ110を走行させてます。

 

 キーボタンの反応が今一ですが、機能を盛り込みすぎでマイコンの処理が追い付かなくなってきている感じです。デコーダのプログラムサイズもかなり肥大化してきているためギリギリになってきました。

 

今回試した中華Aのkeypadが動くDLとELのスケッチを作ってみましたので貼っておきます。

(SL版も作ろうと思ったのですが容量制限の上限オーバで作れませんでした)

・DL版

 MP3V5_SQ_DL112_Turbo.zip

 

・EL版

 MP3_SQ101_R2.zip

 

 中華AのI2C keypad 値段それなりのチープな入力機材ですが、そこそこに使える事や使い方のクセが分ったので、その気になればDsAir2ミント缶の機能拡張機材として応用できるのではないかと思います。

ロクハンのZゲージにデコーダを入れてみる テスト編

JUGEMテーマ:鉄道模型

 ロクハンのZゲージにロクハンのデコーダを入れてみるのチャレンジシリーズテスト編です。これまでその1その2その3番外編と試行錯誤の連続でロクハンのZゲージをDCC化してきました。ほぼ走行できる状態になったので、ループ線で軽く走行させ、動力系や照明系の動作が安定性して機能するかテストしてみました。併せて、周辺機器になごでんさんMP3サウンドキューブも連動させて車両外部からのサウンドになりますが、Zゲージのサウンド走行がどんな感じになるかも見てみる事にしました。

 

 ◇今回使った機材一式です

 

 DCCとサウンドの機材です。写真右側から、DsAir→フィーダ分岐基板→MP3サウンドキューブ→I2Cキーパット→スピーカとなります。MP3サウンドキューブはオプションでしなぷす様I2C接続のキーパットが利用できるとのことなので入手して、キーパットを押してMP3サウンドの汽笛を鳴らします。あとMP3サウンドキューブは車載型のMP3デコーダMP3V5を外部据え置き型に置き換えた物なので、OUT端子を直接レールに接続すればノーマルのDC車両をそのまま動かせるのですが、今回はDCC化した車両のため、DsAirからの出力をあやのさんのフィーダ分岐基板を挟んでレール側とMP3サウンドキューブ側に振り分けました。サウンドのスケッチはディーゼル用ですが、ふじがやさん新作のディーゼル速度比例音をI2C接続キーパットに対応させるとともに少しMECYでプラスαのアレンジをさせていただいたスケッチで走行サウンドを出します。

 

 ◇ZゲージのDCC化やMP3サウンドキューブなどなの取り合えずのテスト動画です

 

 DCCの車両になったのでDCCらしく、2台のDD51を個別に動かして、重連を組んでから発車させてます。2台のDD51の操作とブルートレインの照明ファンクション、MP3サウンドキューブとの連携操作はDsAirの重連モードで実現できました。多分DsAirでないと出来ない動かし方だと思います。ディーゼルのスケッチがHoゲージのDD51で調整したままの状態なので、走りの軽いZゲージでは連動感が今一になっているのとフジガヤさんで機能アップしていただいたターボ音を小さくしすぎたので耳を澄ませないと全然きこえてきません。ですが無のサウンドよりは雰囲気がグッ〜ト良くなったと思います。

 

 ロクハンのDD51ですがZゲージで超小さいし、しかも重連走行なのでどうなるかと思いましたが、DCC化の効果なのか連結時の低速走行や重連モードから7両の車両を安定して牽引するなどまずまずの走行を披露しました。こうなると小さいだけでNゲージには何らひけをとっていません。

 

 ディーゼルのスケッチも今一つなので少し走り込ませながらデコーダの調整を進めてみようと思います。

名古屋電鉄さんのMP3サウンドキューブを試す

JUGEMテーマ:鉄道模型

 名古屋電鉄さまが密かに温めていらっしゃいます、MP3SoundQubeの試作品を提供していただいたので、試してみることにしました。まずMP3SoundQubeついてですが車載型のMP3デコーダV5を据え置き型にして開発されたということで、サイズが70mm×53mm程でNゲージはおろかHoゲージの車両にも入れることはできません。そのかわり配線設計に余裕が生まれてMP3の特徴である高音質な部分をより引き出すことが出来る様になったみたいです。

 

 ◇MP3SoundQubの上面

 

 DCCのDecoderではありますが、サイズが据え置き型になったので遊び方としてはDCC化していないノーマルなアナログ方式の車両で走らす形になります。今回はKATOのNゲージC62で走らせサウンドを楽しんでみることにしました。スケッチは以前C59用に改良したSLのものを書き込みました。MP3SoundQubeにスケッチの書き込みは自由にできますが、I/Fが新スマイルライターには対応していないので、母艦側のArduinoを書込み用のArduinoISPライターに見立ててICSPラインで繋いで書込みました。

 

 ◇新スマイルライターとの接続はスマイルソケットを使わず直接配線します

 

 

 写真のような形でArduinoISPライターとしてICSPのI/Oポートを直接ケーブルすればいつものDecoderのスケッチ書込みと同様の操作で書込みが可能でした。

 

 あとMP3Decoderを車載化する時いつも悩むのはスピーカですが、もうスペースの制約はなくなったので思い切ってオーディオ用のスピーカを繋いでみました。結果は動画を見ていただれれば一目瞭然ですが、臨場感がまったく違います。あと音量がものすごく大きく響くようになった感じなので、昼はともかく夜は音量を絞らないと大変で、確実に近所迷惑になるくらいの高音質、大音量です。

 

 ◇特大音量になったMP3SoundQubeです

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 ◇比較用に同じ条件で車載化したSmileDecoderR6nの動画も撮ってみました

 

 SmileDecoderR6nの方はC57のテンダーをエンクロージャとしてDecoderとともに押し込めていますが、Nゲージとしてはまずますの音量が出てるなーと思っていましたが、オーディオ用のスピーカを繋げたMP3SoundQubeと比べるのはそもそも間違っているんじゃないか?と思うほどで、スピーカサイズの違いでこんなに変わってしまうものかのか?!と今までがんばって入れてみるシリーズが霞む感じで愕然としました。

 

 なごでんさんのMP3SoundQube 某K社のSound XXXと真向被りますが(音量は多分勝ってる)、手軽に始められるDCCサウンドとして車両はそのままノーマルで入門者には入り易い、一つの形を提案できていると思います。 

 

 

 

 

 

 

SL三昧な1日 その2

JUGEMテーマ:鉄道

 前回に引続き長かった1日のその2です。

 本物のSLを堪能したら、次は模型で余韻を楽しみましょう!ということで、SL北びわこ号の終点木ノ本から直に帰らずに、途中の彦根駅で一旦下車しました。目的は関西最大級、いや日本でも指折りの巨大ジオラマをレンタルできる「和」さんにお邪魔しました。このジオラマ屋さんはHoゲージ、Nゲージの路線が混走しておりかなり広大です。Hoゲージでも奥まで進むと見失うほどです。ここでHoゲージのC59を走らせようと思います。ただこの「和」さん、店内が広大すぎるので車両からの音が拡散してしまい音が響きずらいのと、店舗がショッピングモールの中にあるので、大型エアコンダクトの音や店内放送が結構大きく雑踏な環境下なのでサウンドを楽しむには案外厳しい環境です。MP3V5で武装したC59はサウンド音量を限界一杯まで引き上げてありますが、どこまでSLサウンドを響かせられて聴こえるのか確認しておく目的もありました。

 あと同行しているヒデロンさん親子はNゲージをありったけ持ち込んで、広大なレイアウトで長編成な車両を豪快に走行させて堪能する様です。

 

 まず準備から、「和」さんではDCCで運転しますので、DsmainDsAirを持参して接続します。ジオラマの線路に繋げるには、元はアナログ方式の操作盤から引き出されている配線があるので、ここにコマンドステーションを繋げたいのですが、ターミナルの形状がKATOのターミナルを使用されているなの、ここは前に作ったあやのさんのフィーダ基板が活躍します。

 

 ◇KATOターミナルからユーロターミナルへ変換基板の様な使い方になっていますがこうゆう場面では大変重宝します。

 

 この様にすることでポイントの操作は元のアナログ操作盤になりますが、動力系はDCCで運転できるようになります。

 

 準備もさくさくと済みましたので、C59と客車を線路に並べてSLのサウンドを響かせながら、午前中に乗ったリアルなSLの余韻として思う存分楽しみました。

 

 動画をイヤ!というほど撮りましたので、お暇まな時にご覧ください。

 

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 HoゲージのC59以外に実際に乗車した本物のC57にあやかるわけではありませんが、NゲージのC57もSmileDecoder R6nでサウンド武装してきたので、これもNゲージコースで走らせてみました。

 

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 ジオラマがとにかく巨大なので、シナリーの影に隠れてしまうと”どこ走ってんの?”状態なのですが、かろうじてSLのブラスト音は聞こえていたので車両の生存確認には役立ちました。これだけの広大なコースだとやはりmore  big sound!なのですが、まあこれだけ広くて、音を響かせるのに不利な環境も幾多にないと思いますし、手元に走ってくれば十分サウンドは聞こえているので、現行のMP3V5、SmileDecoder R6nの性能で十分じゃないかと思いました。

 

 朝早くから夕方までリアル、モデル両方のSL三昧で充実した1日を過ごせました。

 

 

【Nゲージ】D51(サウンド付)をレンタルジオラマで走らせてみた

JUGEMテーマ:鉄道

 前回はがんばってNゲージのD51をサウンド化まではしてみましたが、いつも超shortなループでグルグルと走らせてばがりなので、たまには広々としたコースで思いっきり走らせてみたい!と思っていました。そんな折、遠く海の向こうから、久々に知り合いの方が帰国されていて、丁度MECYが休みの日にフリータイムとの事でしたので、これは良いタイミング!是非日本でしかできない体験をさせてあげよう!と思い立ち、早速レンタルジオラマ屋さんにTELを入れてみました。

 今回行ったレンタルジオラマ屋さんはレールガーデンさんです。「DCCで走らせたいのですが・・」と恐る恐る聞いてみましたが、コントローラの他、電源タップ、TomixのDCパワーパックからターミナル繋ぐ線材等、DCCの機材を自前で準備できて設置出来るなら走行OKとの事でしたので、荷物にはなりますがDC→DCCに付け替えるための装備一式と、Ds air、サウンド化したD51+αの車両を鞄につめこんで出かけました。

 集合場所で知り合いの方と合流し昼食の後、レールガーデンさんを訪問しました。店内は思っていたよりも広々としておりジオラマ台が2面置かれていました。休日の夕方だったので「もしかしたら混んでいるかも?」と思いましたが、予想に反して小学生の親子が先客で楽しんでいるだけで空いていました。レンタルしたコースは8番線の田舎コースにしました。この田舎風のジオラマ台、中央に山脈の様な結構な高さの山がそびえていまして、コントローラー席に座ると山の反対側が隠れて見えなく様に設計されていました。線路はその1m近い高さの山の中腹付近までループで上る感じに敷いてあり、視覚的にも実感的な良いレイアウトだと思いました。ただ勾配が長くチェットきついので古い設計のSL車両にとっては空転や脱線がしやすい険しいコースでもあります。

 まずはDCCの機材を設置する準備から始めました。コンセントからパワーパックまで遠ければ5m位離れているとの事だったので、長く伸ばせる電源タップを用意しました(これが結構かさばって思かったです。)これにACアダプタ繋いで、DsAirを、また用意してきたTomixのフィーダ線の雌側をジオラマの線路と中継する形でDsAirに繋ぎます。色々と自前の装備で準備をしていると、知り合いの方が不思議そうにDsAirを見つめていて「これはなに?」と聞たそうだったので”DCCで、Wifiで、スマホで”と立て続けにキーワードを連呼してしまったので、「自分の知っている頃の鉄道模型と違う!」と少し驚いていました。確かにその方が子供の頃に直流のコントローラで遊んでいた時代から比べると雲泥の差で別物に見えるのも無理はありません。そこでDCCのうんちくばかり話していては申し訳ないので、論より証拠とばかりに手持ちのスマホでDiskTopstainonのWeb版にアクセスしてもらい、D51を動かし始めました。「音もでるの⁈」とさらに感動していただきました。DiskTopstainonの操作に慣れる頃には、いい大人がスマホを握りしめながら機関車を追いかける形で堪能していました。

 今回持ち込んだ車両ですがD51のテンダーの石炭部分をスピーカーに合わせて切開して、スピーカー面を開放化しています。この改良で音が通る感じになり少し音量も増したかと思います(しかしこのあと残念な結果になります)。他に9600型の蒸気機関車で動力だけDCC化した車両にプラスして以前作った事のあるフジガヤさんのSmile Decoder +アンプ基板386を客車に入れた伝説のSL音バージョンをリアルなジオラマで共演走行させました。

 いい大人が現代の文明の利器、スマホを握りしめながら蒸気機関車の追いかけっこで夢中で遊ぶ様をごらんください。

 

 ◇先頭を9600型+Smile Decoder +アンプ基板386の客車が走行して、D51(Smile DecoderR6n)が追いかけてます。

 

 ◇D51(Smile DecoderR6n)の走行をピックアップしました。

 

 ◇カメラアングルが失敗。D51(Smile DecoderR6n)が立体交差へ潜ってしまってます。

 

 DsAirから2台のスマホを使って追っかけ運転で夢中になって走らせていたので、D51を休ませず全力で連続走行させていたので、1h程経った頃にD51から音が出なくなってしまいました。※テンダー内に熱がこもりスピーカの配線が断線していました。熱の対策がまだまだ今後の課題です。代わりに、サブで持ってきていた伝説のSmile Decoder +アンプ基板386の客車SLサウンドはノントラブルでした。

 

 知り合いの方はレンタルジオラマ屋でNゲージで遊ぶのをどう思うのか?始め心配していましたが、デジタル鉄道模型の進化に感心され、ご満悦の様子でしたのでちょっと安心しました。

 

 鉄道模型を忘れていた大人を呼び戻す魅力を秘めたDCC、もっと多くの方にこの良さを知って頂きたいものです。

 

がんばってSL D51(Nゲージ)にSmileDecoderR6nを入れてみる

JUGEMテーマ:鉄道模型

 がんばって入れてみるシリーズです。今回はD51(Nゲージ)に「SmileDecoderR6n」入れちゃおう!と言う試みです。

 なぜD51に「SmileDecoderR6n」を入れようとしているのかと言いますと、フジガヤさんがSLのスケッチをがんばって圧縮して、「SmileDecoderR6n」専用⁈としてドラフト音に加え汽笛も鳴る様にして頂いたので、SLサウンドブームの火付け役のMECYもこの頑張りに応えるべく、Nゲージでも「SmileDecoderR6n」でSLサウンドが実現できたら楽しいだろなーと思いやってみました。

 SL本体に入れられるSoundDecoderは外国製のかなり小型な物じゃないと無理!と相場が決まっていたと思います。ですが我がDCC電子工作連合なごでんさんの「SmileDecoderR6n」ならNゲージのSLのテンダーにもがんばれば入るぞ!というところを示してみたいと思います。

 まず素材ですが、KATOの旧製品のD51にしました。これも現在となっては化石の様なModelで、今でも中古で入手できるのか?微妙ですが、古いKATOのSLはスケールが厳密な1/150ではなく、若干オーバースケールなのでDecoderを入れるには好都合である事と、構造もシンプルなので分解や加工がしやす点も有利だと考えたからです。

 

 ■相当昔のKATOのD51です。最新Modelに比べると精密度は微塵もありませんが切った貼ったをするにはもってこいです。

 

古〜いD51、オーバースケールとはいえテンダーの中に「SmileDecoderR6n」入れるとなるとそのままではどうしても長さがネックになります。測ってみましたがテンダー内側の長さは42mmくらいで、「SmileDecoderR6n」の長さは44mmでした。このままではどう考えても入らないので、スマイルコネクタの電極を切り詰めて、「SmileDecoderR6n」の長さを40mmまで収めることにしました。

 

 ■スマイルコネクターの電極を少し切りました。ここまで切り詰めてもスケッチの書き込みは辛うじて可能でした

 

 他はテンダーのウェイトを外して薄型のスピーカーと「SmileDecoderR6n」を収納するスペースを確保しました。ウェイトを外してしまうとテンダーが軽くなってしまうため集電不良を起こしやすくなりますが、ここはやむを得ないと思います。

 

 ■テンダーにはデコーダとスピーカ満載の状態

 

 ■テンダーにフタをして見た目はスッキリと収まりました

 

 音量はCV50で1〜8まで設定できますが今回、設定値を4にして抑えてあります。アンプのパワーが強すぎて、小さいスピーカではフルに設定すると発熱すごく焼けてしまい最悪スピーカが壊れてしまうためです。

 

 ■動画を撮ってみました。

 

 スピーカ保護のため音量を抑えているのと、テンダ内が密閉しているため「SmileDecoderR6n」本来のパンチのある音からは程い残念な感じですが、ドラフト音と汽笛(3種類)は鳴りました。

 

 サイズと音量はトレードオフなので、Nゲージの小さな車体にサウンドデコーダとスピーカをスッキリと収めて、音もそこそこ出すとなるとかなりハードルが高くまだまだ工夫が必要なのかもしれません。また最新ModelのD51のテンダーに入れるのはサイズ面で相当難しいのかな〜?と思います。

 

MP3デコーダのSLサウンドを日本型機関車に入れてみる その1

JUGEMテーマ:鉄道模型

 名古屋電鉄様が頒布中のMP3デコーダはスケッチと呼ぶマイコンに内蔵するソフトから発する疑似走行サウンドと、macroSDカードへMP3形式で書き込んであるサウンドからの連携を駆使することで、サウンドデコーダの機能を七変化させることができます。

 今までは、吊りかけ電車のサウンド、ディーゼルカーのサウンドと変化させてきましたが、今回はいよいよ本丸かも?と思える蒸気機関車(SL)サウンドに挑戦します。

 SLのスケッチはすでに版元のフジガヤさんがトーマスシリーズの外国型⁈機関車に搭載されており、SLサウンドスケッチとしての基本動作はほぼ完成されています。なので車両へ組み込むこと自体は技術的ハードルはさほど高くはないと思います。どちらかとMECY的には搭載する車両側の調達に非常に高いハードルが聳え立ています。それは経済的なハードルが理由で日本型の蒸気機関車はスケールに関係なく非常に高価だとゆうことです。しかもMP3デコーダを組み込むとなると無理なく収められるのはHOゲージのサイズだと思いますが、定番の天象堂のモデルをみると7、8万円〜となかなか平民、庶民の分際ではおいそれと踏み込める金額ではありませんし、カンダム?とゆう巷では定番⁈とみなされているデコーダがすでに標準搭載になっているなど、DCC電子工作連合サイドとしては軍門に下るような気がしてまだまだプライドが許さなかったので、天象堂モデルからの搭載車のセレクトは今までスルーしてきました。(そうはいっても天象堂のSLはすばらしいとは思います)。

 そのようなつまらない意地の理由でしばらくSLスケッチを試すことを忘れていましたが最近、見るだけの模型屋さんの広告ポスターに”1/80 C59”とゆう文字が目にとまりました。よ〜く見ると、トラムウェイという新興のメーカさんがプラ製でHoゲージのC59をリリースするとの内容でした。ただ値段をみるとまだまだ高く天象堂の真鍮製モデルに比べれば1/10の程度値段にはなってますが4万円後半は貧乏なMECYからするとかなり目が飛び出そうな価格帯でした。ただよくよく考えると、Katoの1/80 C56でもサウンド付きだと6万円を軽く超えてますし、それに比べれば安い。第一にC59といえば国産蒸気機関車で最大長の大型機なのでテンダもそれなりに大きいハズです。そうなるとMP3デコーダとスピーカも楽々入る期待感が頭の中で交錯しました。気が付けば店頭に置かれている大柄なC59の箱を持ち出して、試走を店員さんへお願いしていました。試走を見た感じでは思ったより良く走りそうでした。外観もディテールはまあまあで悪くはありません。しかも大柄なテンダーの中身はがら空きで、底の基板らしき部分になにやらソケットを刺せる部分も見えたので「これはダークフォースかもしれない」と思いました。大き目でズッシリと重い箱と引き換えに財布が薄く軽くなりました・・・

 初めてのHoゲージのSLなのにアナログで走らせることもなくいきなりDCC化の作業を開始しました。高い買い物でしたがDCC化は非常にやり易い構成でした。テンダーの中にNMRA準拠らしき8PINソケットが装備されていますし、なぜかプラ製のモデルなのにテンダーのフレームはダイキャスト製になっています。サウンド化した際の良い効果を予感させます。

 

 ■C59 のテンダーです。広くスカスカなのでサウンド化にはもってこいの構造

 ■アダプタを外すと8PINソケットが顔を出します。

 

 早速MP3デコーダの配線を引き出してDesktop StationさんのNEM652基板で8PIN化しました。

配線の色はNMRA8PINに準拠しておらず適当な色ですが、一応RAIL、モータ、ライトを各端子に割り当てています。あとはとりあえず入りそうなスピーカを付けました。

 

 ■今回はNMRA8PIN対応基板でMP3デコーダのI/Fを揃えます

 

 ■長めの基板であるMP3デコーダやスピーカもC59のテンダーは余裕のスペースで難なく吸収してしまいました。

 

 ■MP3サウンドデコーダを搭載し試運転中のC59

 

 MP3デコーダとスピーカをテンダーが難なく収まったので、軽く試運転をしてみることにしました。ただしMP3デコーダ側には準備が必要です。まずデフォルトのスケッチは電車用ですので、ここはサウンドマスターのフジガヤさんのSL用スケッチをデコーダに流し込みます。SLのスケッチはドラフト走行音は完成度が高くすばらしい出来栄えですのでそのまま利用させて頂いて、それ以外の補完したい音をmp3から鳴らす事にしました。mp3の音を鳴らすにはマニュアルでファンクションキーを押した番号に対応した番号のmp3ファイルがなりますが、ファンクション操作が忙しくなるのがあまりすきじゃないので、このmp3ファイルの中にSLが発車する際に蒸気を吐き出す音とブレーキの音、停止している時の蒸気の圧力抜きの音をピックアップして、mp3の音の長さや、音同士を連結させる加工を施しました。そしてスケッチを少し改良して、発車時にスロットルの動作に連動して蒸気を吐くサウンドのmp3を鳴らし、停止直前にブレーキの音と、停止している時の(長めに編集した)蒸気の圧力抜きの音を、これもスロットルで連動させて鳴す様にしました。

 

CVの調整はおおむね以下の感じにしました。

CV2:50モータの回り出しが鈍いため

CV57:1にしてBEMFを有効にしました。

 ※C59はモータが低速型なのか、車両が重いためかわかりませんが

  回りだしが鈍いのでドラフト音と同調させるための補完としました

CV48:2にしてスロットル連動でMP3をならす設定

CV50:7 ※Maxの8にするとmp3と音が重複すると音割しやすくなるため押さえ気味

CV58:28

 

 

 ■C59のサウンド走行試運転その1

 

 

 ■C59のサウンド走行試運転その2

 

 ■C59のサウンド走行試運転その3

 

 発車ー停止を繰り返す動画ばかりで申し訳ありませんが、まだスロットル操作とmp3の発音タイミングがあってない感じで調整は必要かな?とは思います。

 蒸気機関車は素材は物凄く高くついた買い物でしたがMP3デコーダのSLスケッチで蒸気機関車らしい重厚感のあるサウンドが再現できて工夫次第でまだまだMP3デコーダのポテンシャルを高められそうな感がしました。蒸気機関車は実物はもっと多様な音が出ると思うのでmp3の音源を集めれたらもっと面白く出来ると思います。

 あとはモクモクの再現がありますが、これはしばらくどうするか考えます。

ディーゼルサウンドスケッチの機能を整理した

 SmileDecoderR6n用にFキーのアクションだけでディーゼルサウンドのエンジン回転音に変化をつけてみようと今までチェコチョコといじってきました。ですが元はMP3デコーダのスケッチなのでFキーはMP3の音を出すためのスイッチとしてハードとソフトは設計されているところに無理やり走行音のサブな機能を割り付けてしまっているので、元々のMP3デコーダのFキーのアクションでMP3の音も同時に鳴ったりして、何かサウンド同士でけんかしている感じの鳴り方で今一いけていなかったので、CV値の切り替えでディーゼル音のFキーの動作と、MP3のFキーの動作を排他的に操作を分けるようにスケッチを改編してみました。

機能を切り分けるのはCV49の設定値で下記の様に設定するとF3、5、6キーの役割が変わります。

 

CV49:1 
・ディーゼル音 OFF(消音)
・MP3        F5、F6  有効

 

CV49:2(デフォルト)
・ディーゼル音 ON

 F3 ONの時ディーゼル音 OFF(消音)
 F5、F6 → ディーゼルエンジン回転数上昇音 機能無効 
 F4 ONの時 アクセル開にしてディーゼルエンジン回転数上昇音が固定になる
・MP3  →  F5、F6  有効 

 

CV49:3
・ディーゼル音 ON
  F3 ON→OFF の時エンジン起動音(MP3)とディーゼルエンジン音は連動して鳴る 

  F4 ONの時 アクセル開にしてディーゼルエンジン回転数上昇音が固定になる
  F5、F6 ディーゼルエンジン回転数上昇音上昇音機能有効
  F5 ONの時中回転音(強制)
  F6 ONの時高回転音(強制)

・MP3  →  F5、F6  無効(MP3は音を出さない)
 

 DD51に乗せ換えてデモ動画を撮ってみました。

 

気が向いたらまたイジルかもしれませんが、MECY的には現状、ディーゼルのスケッチはこれで満足な状態です。

 

テスト版としてスケッチをアップしておきます。

 

鉄コレナローの猫屋線に爆音ディーゼルその2

 前回までは猫屋線を爆音ディーゼル化して、鉄コレ動力とデコーダの相性や音の出具合などを確認しながら爆音をまき散らし走らせまくっていましたが、いざリアルに軽便鉄道て実在していた時はどうだったの?とゆうことで、昔現役だったその当時の車両の運行パターンや、保存車両の動画の音などを見聞きしているうちに、実際のところは常にディーゼルエンジンをブンブン回して走っている感じではなく、エンジンは中速程度の回転数くらいまでふかして小刻みに動力をON/OFFする断続的な繋ぎ方(場合によっては変速しているかも)で、定速状態を保つ運転方法がほとんどではなかったのかな?と思う様になってきました。これはトルコンなどがない時代のディーゼルエンジンだったからだと思います。

 で、MECYの猫屋線てどうなの?といいますと、エンジン全開音か、エンジン閉の低速音のどちらかを定速状態で保持する事はできるようにしていますが、微妙なエンジン回転音の変速や動力の断続は再現しにくいとゆうか出来ません。スロットルを吹かしたり、戻したりすればこれに近い音の抑揚は再現できますが、スロットルの開閉から速度も上下せざるを得なくなるので、某実音サウンドにこだわっていらっしゃる方のブログの指摘にもあります通り、とことん追求される方から見ると”これはリアルじゃない!”と一刀両断にされそうな状態です。そこで今回はこの速度がある程度一定の状態で、ディーゼルエンジン音の抑揚を再現させられなか、なごでんさんのMP3サウンドデコーダのスケッチで検討してみました。

 まずフジガヤさんが初めにリリースしたディーゼルエンジンサウンドのスケッチの動きを大まかにおさらいすると、エンジン音は”アイドル/低速/中速/高速”4種類鳴る様になっています。まず”アイドル→低速→中速→高速”の基本動作はスロットルを多目に開くか、連続して開く時間を長く取ながら加速すると低速から高速の音へ段階的にUPします。そしてスロットルを下げるか一定にした時点で、高速→中速→低速へとエンジン回転音が下がってゆきます。これはエンジン音の高→低を周期的に遷移させるカウンタがあるためスロットルを一定にするか、戻すかで再現されてます。以前、スロットルをふかして、高速回転のエンジン音をF4キーONでホールドする機能をスケッチに盛り込んだ事がありましたが、これは高速回転のエンジン音が鳴る状態でカウンタが機能しない形にして実現していました。そして今回はさらにFキーのON/OFFだけで、スロットルの開閉に依らなくても、エンジン回転音が上下する動きを盛り込んでみました。しくみは前記にも出てきた、エンジン音を高→低に下げるカウンターの動きを逆に利用して、特定のFキーをONにした時だけエンジン音を低速回転→中速回転→高速回転へと上がる様にスケッチへ仕込んでいます。

 

動画を取りましたが、今回はエンジン音の違いを際立出せるためCV50のアンプ設定値を5にしています。

(これでデフォルト値ですが十分爆音です)

 

 ◇割りつけたFキで指定のエンジン回転音で鳴らす

 

今回追加した機能をまとめますと下記になります。

スロットル一定で

 

 ・F5キーONで低速回転音→中速回転音へUPする

 ・F5キーOFFで中速回転音→低速回転音へDOWNする

 

 ・F6キーONで低速回転音→中速回転音→高速回転音へUPする

 ・F6キーOFFで高速回転音→中速回転音→低速回転音へDOWNする

 

これで機械式クラッチのノスタルジックなディーゼルエンジン車風のサウンドとして遊べる様になったかも?です。

鉄コレナローの猫屋線に爆音ディーゼルその1

 今回は鉄コレネタです。実は今まで鉄コレをDCC化したことはありませんでした。理由は鉄コレ動力ユニットの性能に少々不安定な印象や不安があって手を出してきませんでした。(これはまったくの先入観です。)ですが、鉄コレが1/80ナローゲージの猫屋線をリリースしてきましたので、チョット興味本位で買ってしまったのでその流れで鉄コレ動力のDCC化もしてみることにしました。いざDCC化作業を進めてみるとチープとゆうか簡素な作りの鉄コレ動力は分解もしやすいですし、はめ込み構造も隙間だらけですので配線が通し易いなど意外にDCC化の素材に向いている感じです。おまけに1/80ナローゲージですのでボデーが通常のNゲージに比べ段違いに大柄でスカスカなので、デコーダやスピーカを入れるスペースも余裕でした。

 

 今回はデコーダをコンパクトながらハイパワーな、なごや電鉄様の「SmileDecoderR6n」のトライアル版にして、このハイパワーアンプを受け留めるスピーカを小型ですがTwinなものにしてみました。

 

 ◇なぜが長さが非対称なTwinスピーカ

 

 鉄コレ動力の方は一旦分解して、予めレールから給電するDCCのラインとモータの端子が接触する部分はテ−プを貼って絶縁しておきます。DCCのラインとモータの端子は軽くハンダ付けしてデコーダへ繋ぐ配線を引き出しました。

 

 ◇意外にバラシ易かった鉄コレ動力

 

 ◇Twinスピーカとデコーダを繋げるとごちゃとしますがこれでも余裕でナローのボデーに収まります。

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 かなりラフな工作作業ですが、1/80スケールの恩恵であまり神経質にならなくてもスピーカ2個とデコーダが入りました。これくらいの余裕度ならMP3 デコーダにブラックキューブの組み合わせでも入りそうな感じです。

 

 ◇スピーカとデコーダかなり適当な入れ方できたが、なんとかボデーが被せられました。

 ◇伴走させる客車はレトロ感満点な木造風なデザインです。

 

 Twinスピーカが「SmileDecoderR6n」のハイパワーなアンプに耐えられるのか不安でしたが、30Ωの抵抗を挟めば特に問題なく鳴りました。デフォルトのCV50:5でも大丈夫でしたが、小型な成でもTwinスピーカーの威力は伊達じゃなく結構な爆音なのでCV50を:4に下げて丁度良い感じでした。

 

 

 

 初めて鉄コレ動力をDCC化してみましたが、先入観からの不安要素は全くなく動きは快調そのものでした。鉄コレの緩い設計思想が返ってDCC化の素材に向いているものも確認できましたし、1/80ナローゲージのユーモラスなデザインもサウンドが入るとより一層魅力的に感じました。猫屋線ハマるかもしれません。

ディーゼルサウンドの再々考

 みなさましばらくご無沙汰しておりました。最近身の回りの環境変化に追いつけず、ブログの更新が滞っておりました。申し訳ございません。少し余裕が出てまいりましたので、チョットずつ投稿してゆきたいと思います。

 再開1発目は前回のリベンジです。前回はディーゼルサウンドをF3キーでON/OFFさせるまではよかったのですが、起動音を入れ込むやり方にまずい箇所があり、ボツとなっていました。更にデコーダスケッチで旧来からの所々に改善すべき箇所もあり、DCC電子工作連合の方々のご協力も得ながら地味に改善作業は行っておりました。ようやく安定版のスケッチも固まり、なごや電鉄さまのMP3デコーダも改良版の準備を進めているとの事ですので、これに併せて前回のリベンジでもと思い手を入れてみました。

 やったことは前回同様エンジン起動音の再現ですが、前回は安易にF3キー後にdelay文を使ってMp3のエンジン起動音とエンジン走行音の鳴り出す繋ぎのタイミングを取ろうして失敗しました。どうもdelay値を大きく取ると(3000msも取っていた)マイコンの処理が追い付かなくなり、誤動作を起こす原因となる事を夢にも思わずやっていました。まだまだ未熟者でした。で今回はこの禁断のdelay文は一切使わない方法で実装してみました。

 あと他には以前へのへのもへじさまからエンジン音で高速変速の直結⁉にならないとのご指摘があったので、ここを自分なりにこんな感じかなあ?とゆうレベルの動きになる様にしてみました。(あくまでディーゼルエンジン音の高速変速直結風なものです)

 

 それでは今回の資材です。

 デコーダはなごや電鉄さまから試供品としてお預かりした、「MP3V5スイッチングレギュレータ版」と「SmileDecoderR6n」を使用します。

 「MP3V5スイッチングレギュレータ版」はレギュレータの発熱を抑える目的でリニアレギュレータをスイッチングレギュレータに置き換えて、熱だまりしやすいデコーダの動作安定化を狙った改良品だと思います。このスイッチングレギュレータ版を熱の逃げ場のないDD51に入れて長時間動作の安定性もみながら、前回のリベンジも果たしたいと思います。

 「SmileDecoderR6n」の方は幻のSmileDecoderに走行音が出せる機能をつけてアンプを12Vの強化版にパワーアップした超爆音版です。MP3V5と異なる点はMP3機能は搭載されずそれと引き換えに小型化されています。

 

 ■「SmileDecoderR6n」上と「MP3V5スイッチングレギュレータ版」下のサイズ比較

 

 「SmileDecoderR6n」はマイコンとその他の部品が「MP3V5」より一回りサイズの小さい物をセレクトされているので基盤サイズが小さくなってもまだ余裕がありそうです。Nゲージには楽に入れられるサイズだと思います。

 

 ■「MP3V5スイッチングレギュレータ版」下と「MP3V5従来版」上

 

 「MP3V5スイッチングレギュレータ版」は「MP3V5従来版」と基盤自体のサイズは同じだと思います。

 

 ■レジュレータ高さ比較 左:従来版 右:スイッチングレギュレータ版

 

 気になっていたレギュレータの高さですが、これも従来版とほぼ同じと考えて良いと思います。

 

 ■DD51に載せレギュレータ部のクリアランスをみる

 

 局所的なショットで申し訳ありませんが、DD51は以前がんばって従来版を入れたときも台車とのクリアランスがカツカツでしたが、レギュレータ版も問題なく収まりました。

 

 「SmileDecoderR6n」の方はマイクロエースのHoキハ52に入れてみました。DCC対応ではないので一旦すべて分解してモータやら、車体から配線を引き出して絶縁するのはNゲージと基本やるは事かわりません。車体構造がNゲージと同じで大柄になった感じです。

 スピーカーは壊れる前提で選んで、安ぽい8Ωの30mm径(¥100)に30Ωの抵抗を挟んで、12Vアンプのハイパワーを受け止めます。

 

 ■スピーカーはアンプのハイパワーを受け止める工夫が必要です。抵抗を挟まないと焼ききれそうなハイパワーです

 

 

 ■この急ごしらえのハイパワーもどきのスピーカにさらにチーブなキャップエンクロージャをあわせました。

 

 30mm径のハイパワースピーカーもどきがキリギリ車体幅に収まるのを確認しつつ、デコーダ「SmileDecoderR6n」を搭載してみました。配線の取り回し見た目が雑ですが、ライト、室内等もデコーダから給電出来る様になっています。

 Nゲージではサイズ的に厳しいかもしれませんが、とまらんコンデンサーは1000μFが良さげです。最初470μFをつけていましたが、12Vのレール給電からのノイズ⁈が入ってくるのか、わずかにノイズがスピーカから出る時があったので1000μFにしました。交換後はノイズはでなくなりました。

 

 ■いつももっと綺麗に収めたいと思いつつザックリと処理しております。

 

 スケッチは2017/10時点の最新版「MP3V5_DL108」をベースに上記の動きを加えたMECY TRIAL版にしたスケッチを共通で使います。「MP3V5スイッチングレギュレータ版」と「SmileDecoderR6n」はMP3のFキーの音の有り無し以外は同じ設計にしてもらっているのでスケッチが共用できます。ただしCV50の走行音ボリュームはデフォルトが5にセットされていると思います。CV50:5ではMP3V5スイッチングレギュレータ版では走行音が小さすぎるので5→8へCV値を変更しました。「SmileDecoderR6n」についてはアンプパワーが現状ではありすぎてCV50 :5より大きくするとスピーカーが音割れします。最悪壊れると思います。

DD51の「MP3V5スイッチングレギュレータ版」に合わせるスピーカはブラックキューブでMP3音量のCV58は:27までは設定できました。最大28まで設定できますが、あまり大きくすると音割れします。

 

 他CV49にセットする値を拡張しました。このCV49の値を3にすることでF3キーONで一旦ディーゼル音が消音状態になります。F3キーをOFFにするとMP3からのディーゼル起動音が鳴り出して、少し遅れてディーゼル疑似音が鳴り出します。(エンジン起動音風の再現)

 

 次はF4キーをONにした時に、ディーゼルエンジン音が高速のエンジン音で鳴っていた場合、そのままディーゼルエンジン音は高速エンジン音状態で固定のまま鳴り続ける様にしました。逆にF4キーをOFFにするかもしくはアクセルを少し戻すとエンジン音が低速へ切り替わっていきます。(エンジン音の高速変速直結風の再現になります)

 

◇「MP3V5スイッチングレギュレータ版」を搭載したDD51の動画をご覧ください

一周目は従来の仕様のままで加速しながら高速エンジン音になりますが、しばらくすると低速エンジン音に下がって走行します。

二週目からF4キーをONにして高速変速直結状態を再現します。

最後に停止して、エンジン起動音を試します。

 

 エンジン起動音で疑似エンジン音が鳴り出す一瞬ノイズが出てますが、音量をMax8で上げすぎのためです。7に下げれば気にならなくなります。

 1時間程連続運転をしてみましたが、DD51の熱が逃げにくい狭いエンジンカバー内でもデコーダが熱くなりすぎる事もなく、従来版より発熱は確実に軽減されている感じでした。

 

◇「SmileDecoderR6n」を搭載したキハ52の動画をご覧ください

一周目は従来の仕様のままで加速しながら高速エンジン音になりますが、しばらくすると低速なエンジン音に下がって走行します。

二週目からF4キーをONにして高速変速直結状態を再現します。

途中でF4キーをOFFにしたりして直結を解除してエンジン音を故意に低速側に下げたりします。

 

 

 「SmileDecoderR6n」の発する超爆音のディーゼルエンジン音ですが、かなりパンチがあります。夜中に遊ぶと確実に近所迷惑になるレベルですので控えめな音量にしておいた方が良いくらいに音が鳴り響きます。(打倒テンショウドウが期待できます)

 

 まとめとしてF4キーが高速側エンジン音直結のON/OFFキーで良いのか?とか起動音の繋がりが今一自然じゃないかも?など見直す点もありますが、とりあえず前回のリベンジは果たせたかなと自己満足に浸っております。

 

 

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追記:2017/10/09

なごや電鉄さまの頒布ページにテスト版として今回のスケッチを掲載していただきましたので、スケッチ書き込みが可能な方ではよろしければお試しください。

従来版「MP3サウンドデコーダーMP3V5」でも動作いたします。

 

ディーゼルサウンドのON/OFFを再考

 なごでんさんがリリースしているMP3サウンドデコーダのディーゼルサウンドですが、ディーゼルサウンドそのものチューニングはMECYのお好みに出来たのでもうやり尽くした感と自己満足ですでに過去の出来事にしていたのですが、ここ最近大人には聴こえないけどモスキート音を解消?がきっかけでディーゼルサウンドに再び手を入れることになりました。

 今回手を入れたところはディーゼルエンジンサウンドの音を停止させる方法です。ディーゼル車は電車と違い停止中でもエンジンは停止せず、アイドリングのゴロゴロ音を常に出しています。これはディーゼル車の特徴でもあるのでずーとゴロゴロと鳴っていて欲しいものですが、いざ音を止めたい、消したいとなると厄介なもので、電車のモータ音の様にスケッチをちょいと工夫してアクセルや速度条件から音を止める制御などは上手く利きません。そこで現状のディーゼルサウンドのスケッチではCV47のディーゼル音量のレベル切替部分を利用して簡易的にディーゼルサウンドを止めるようにしていました。(CV47:2とかにすると音が出なくしていた)ただこの方法だと、CV値を入れなおさないいけないとか、他の市販メーカのサウンドデコーダの様にファンクションでON/OFFする方法と違うので一般的でなく、使用上違和感があるなどの不満の声が持ち上がるのは重々承知していました。MECYもどーしたものかの〜?とのん気に構えてました。しかしながらCV値をあまり変更しないで利用する方もいると思いますし、CV値の変更もコマンドステーションによっては相性があるみたいなので、あまり頻繁に変える事はトラブル誘発のリスクも抱えることになります。なのでここは一念発起して、ファンクションからのアクションでディーゼルサウンドがON/OFFできないか再考することにしました。

 ただディーゼルスケッチにはMP3用のライブラリがあるので、コマンドステーションから出されるファンクション信号でMP3の音を制御するのには向いていますが、マイコン側へは直接の制御はそのままでは出来ないので、VVVF擬似音などはこのままではファンクションをいくら叩いても何も起こりません。今まではここをどうするか難しくてディーゼルサウンドのON/OFFに手をつけていなかったのですが、今回色々ない知恵を絞って考えた挙句、ファンクションキーを”押す/押さない”の条件分岐の中に、ディーゼルサウンドのON/OFFをCV値で切替えるコードを無理やり入れ込んで、ファンクションキーを”押す”時はディーゼルサウンドがOFFになる様な適当なCV値が一時的に設定されてエンジン音が出なくなり、また逆にファンクションキー”押さない”時はディーゼルサウンドがONになる様に元々のCV値をセットする様な動きをする細工を考えて入れてみました。

 

 ■ファンクションキーのF3部分を大胆に改造

 

 あと隠れ機能ではないですが、元々MP3用のON/OFFスイッチなのですからこれと連動する形でMP3にエンジン始動音を入れておくとファンクションキーを解除(エンジンサウンド=ON)にした時にエンジンが掛かった感じも再現できる様にVVVF擬似エンジン音に時間差(5秒程度)を入れてみました。

 

 F3キーの”押す/押さない”で、”エンジン音OFF/エンジン音ON”の動作確認

 

 動画では見ずらいかと思いますが、F3を押した時はエンジン音は出なくなります。エンジン音が出てない時、F3を解除すると再びエンジン音が鳴り出します。動画では起動音風にしていてMP3の音源から始まって、VVVFのエンジン音につなげていますが、若干繋がり部分が不自然なのは音質の違いなのでご勘弁を..

スケッチはまだ実験段階のものですので、なごでんさんの審査が通りましたら次期Revに盛り込まれるかもしれません。

 

 今まで出来て当たり前だったファンクションキーからのエンジン音のON/OFF機能が取り合えずなんとかなりそうな感じになりましたので、ずーとのどに刺さっていた棘が取れた気分です。

 

ディーゼル音をツインで走らせてみた

 今までなごでんさんのMP3サウンドデコーダで色々と音だしを試してきましたが、組み込んだ車両単位の単機で鳴らしていたので、音の広がりと言うかバリエーションにもの足し無さを感じていました。さらに言うといざ大勢の人の集まる場所になると音負けしている感もありました。さまざまなスピーカで音を大きく出せないか試してはいましたが、現状では音量を絞りだすのもほぼ限界に達しているような感じで手詰り感もありました。で考えました。1つなら弱くても2つ、3つにすればそれなりに音量も大きく出来るのではと...そうです!鉄道は繋げられます。音の出る車両を複数にすれば2倍、3倍です(た・ぶ・ん)。と言うことでやってみることにしました。

 サウンドカーの1番手はおなじみの北斗星色のDD51です。もう一つはこの間サウンド化したスハフ14の2両です。一応実車に近い運用にもこだわってとはいえ北斗星のフル編成なんて経済的に無理なので、色合いの似ていた急行ははまなすもどきをイメージして編成化してみました。(座席車のはオハフ15、スハフ14は新品ですが、寝台車はジャンクで集めたので本来ありえない混成のバラバラ編成です) 

 

 ■かつての急行ははまなす もどきでディーゼルの爆音!?

 ・DD51※+オハネフ25+オロネ24?+オハフ15+スハフ14※ ※はサウンドカーです

 

 ・オハネフ25+オロネ24?+オハフ15+スハフ14※+DD51※ ※はサウンドカーです

 

 予想通り、先頭と最後尾をサウンドカーにすると音の広がりでバランス良くいい感じに聞こえました。MP3の汽笛の連打も絶好調でした。また先頭+2両目をサウンドカーにするとさすがに音が大きく、目の前に停まるともー結構な煩さです。DD51は擬似ディーゼル音ですが、スハフ14は実車音のMP3です。ただ隣接させて聞いても全然違和感がなくむしろ上手い具合に馴染んで、ブルートレーインが走り去るかの様な感じに聴こえました。フジガヤさんが作ったディーゼル擬似音が限りなく実物のディーゼルエンジン音に近い仕上がりなのだと改めて思いました。

 

 ただこれは自宅であまりやらない方がいいです。かなりやかましくなります。家族の留守中にこっそり走らましたが、夜家族がいる時にこんな音を出したら途端にゴジラが現れて踏み潰されます。

 

MP3サウンドデコーダのレジェンドでディーゼル音を楽しむ

 なごでんさんのMP3サウンドデコーダには歴史があります。現在最新バージョンはV5となっていますが、その前はV4がありましたしさらその先祖へと遡る事ができると思います。今は頒布ページから姿が消えてますが、MECYの知る限り実用的に使用できる初のレジュンドと言えるバージョンはV2ではないかと思います。(V1、V3はどーなったのはわかりません)MECYとしてはこのMP3サウンドデコーダのV2、結構思い入れがあります。前にも書きましたが、MP3デコーダのICを潰してしまい奇跡の復活リペアを行ったり、モータ動力部分のスケッチを採用して頂いたり、V5ではディーゼル音のスケッチにも関らせて頂いたりと、今日までになごでんさんDCC電子工作連合の皆様と繋がるきっかけを与えてくれた記念すべきアイテムだと思っています。

 

 ■MP3デコーダのレジェンド!? V2

 

 そんな足を向けて寝られないはずのV2ですが、V5の劇的な性能アップの影に隠れて完全に忘却の彼方に忘れ去られ、部品箱の中に埋もれておりました。「これはいけない!」と思い「神棚にでも供えるか・・」なんて野暮なことを考えつつ、どうにかして活かす方法はないか?と真剣に考えていました。V2でもMP3の音質はすばらしく良かったので、ストラクチャーのアクセサリーの音源に使うのが調度良いのですが、ウサギ小屋にジオラマなどはないのでやはり車載用途かなと思いつつ、GW中に偶然フジガヤさんと出合った時に店頭で見かけたKATO の14系客車(HO)がふと頭に浮かびました。その時は中間車しか在庫がなく、フジガヤさんが新幹線を買った事でなぜか満足してしまい買わず仕舞いでいたのですが、よくよく考えるとスハフ14は客車でありながらディーゼル発電機を抱えた電源車も兼ねているので、「これにV2を載せてディーゼル音を流し続けるのにピッタリ」だと思い、たまに行くこ汚い店で売れ残りの棚に埋もれていたスハフ14とスハフ15を買いました。

 購入して早々新品なのにいきなり分解して(結構勇気がいりました)デコーダとスピーカを配置してみました。HOゲージで余裕はあるハズですが、内装のシートが意外に高さをとるので、親子亀のV2の厚みでは高さがギリギリでした。

 

 ■屋根にギリな状態でMP3デコーダを組み込む

 

 ■何とか押し込んでボデーを被せることができました

 

 ディーゼル発電機の音は、昔パレオエクスプレスに乗った時、スハフ12からの車窓の動画を撮っていたので、適当に良さげなところを抜き取って17分位に編集した音源をMP3ファイルにしてみました。車両は12系ですがディーゼルエンジンは14系と同じだと思うので一応実車に近いサウンドだと思います。

 

 ■ディーゼル発電機のMP3ファイル (15MB位あります。お好きな方はどうぞ)

 

 ■パレオエキスプレスに乗車した時の車窓(長いので見飽きます。興味賀ある方はご覧ください)

 

 ■MP3サウンドデコーダ V2が奏でるディーゼル発電機サウンドです。リピートモードなので鳴り始めると止めるまで永遠に続きます。

 

 ディーゼル発電機サウンド、MP3の生音なので結構爆音です。DD51のディーゼル走行音より大きな音を出す様になりました。さすがMP3サウンドデコーダのレジュンドです。ダテじゃーありません。

 DD51のディーゼル走行音とこのディーゼル発電機サウンドの合わせ技ならテンショウドーに対抗できるかな?まだ無理か・・・

 

ディーゼルのサウンドがバージョンアップされました。

 MECYの個人的なこだわりでいじくっていたMP3サウンドデコーダのディーゼル版スケッチが、版元のなごでんさんとサウンドマスターのフジガヤさんのお墨付きを得て、正式にバージョンアップされました。今回は既存機能の改良版としてMP3発音時のファンクションレスポンスも改善しまして、ファンクション連打が効く様になりました。他は前回お試ししていたディーゼル音の吹きあがるタイミングをCV値で変えられる機能です。最新版は個別に変えられる様にCV52を新たに割付ています。詳しくはなごでんさんの頒布ページをご覧ください。最新版のスケッチはフジガヤさんが早速試していただいております。MECYも折をみてディーゼル音唸りを改めても撮ってみよと思います。

ディーゼルサウンドをより実感的に

 なごでんさんのMP3サウンドデコーダV5もリリースされ、サブのスケッチとしてディーゼルサウンドもラインナップされる様になりました。成り行きでなんとなくこのスケッチを託されていて、MECYの味付けのままリリースされていますが、チョット気になっていた所が残っていたので、より実感的なディーゼルサウンドに少しでも近ずけたいなーと常ずね考えていました。ただ改良とはいってもディーゼルサウンドの音出しの感じを見直した程度なので、ディーゼルサウンドの音源自体は何もかわりません。(ここはサウンドマスターの聖域で手がでません)

 今回手を入れたところは以前、サウンドマスターのフジガヤさんからアドバイス頂いた、ディーゼルサウンドが加減速時に、低/中/高のエンジンサウンドが変化するタイミングを決める部分で、ここはMECYの好みでもっさり変化してゆく様に変更し固定化してしまっています。ただ人によってはこの音の変化がシャープな方が好みだというケースもあるかもしれません。なのでこの部分をCV値で可変に設定できる様にしてみました。

 具体的なスケッチの変更点としてはCV3(加速率)/CV4(減速率)でセットされる変数を利用して低/中/高のエンジンサウンドが変化するタイミングを決める部分へ合わせ込む様にしています。

 

 ■低/中/高のエンジンサウンドの変化タイミングの設定を可変にしてみました

 

 あと他に、アイドリングのカラカラ音が出るタイミングが定速時または減速時でも出ていて「高→中→低→アイドリング(繰り返し)」となっていますが、このアイドリングサウンドは停止中のみに出す様にして、定速時または減速時は「高→中→低(繰り返し)」で音を出す様にすればより実感的になるのではないかと思い、この部分にも手を入れてみました。

 

 ■アイドリングサウンドを出すタイミングの見直し

 

 改良したスケッチを久々の登場!キハ10に入れ込んで音の出具合をみてみました。

 

 ■CV3/CV4 はデフォルトの’4’で改良前の固定状態と同じ感じにしてスローなディーゼルサウンドで変化します

 

 ■CV3/CV4 を’8’にすると加速/減速とディーゼルサウンドの変化ともシャープな感じになります。

(線路が汚れているのでジョイント音が集電不良でとぎれます。御聞き苦しくすみません)

 

CV3/CV4を変更するとディーゼルサウンドの音の出方が変わってくるのがお分かりになるかと思います。この部分の聴き比べはお好みになると思いますので、任意で調整できた方が良いなーと改めて思いました。あと停止中だけアイドリングの音が出る様にもなりました。

 

 まだお試し中なので、今後はなごでんさんにご確認頂いてVerUPするか考えます。

 

 

ディーゼルサウンドに更なるギミックを

JUGEMテーマ:鉄道模型

 前回HoゲージのDD51に無理やり感満載でMP3サウンドデコーダを搭載してみましたが、やってみると割りといい音がしていたので、気を良くして更に音のギミックを仕込んでみました。やったことはサウンドのミキシングマスタ「フジガヤさん」とギミックマスタ「あやのさん」(すいません勝手に命名しました)から頂戴したコメントを参考にディーゼル音のチューニングとMP3ブレーキ音のスロットル連動と、あとは自分で昔撮ってあったDD51のタイフォンが見つかったのでこれもMP3の音のラインナップに加えました。

 

 まずディーゼル音です。フジガヤさんのコメントをみると

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ディーゼル音の遷移を遅くする方法ですが、
VVVF_sound.cppの
void VVVF_Cont(int inPWMFreq)関数内の
下の方のnspeed += 15の15を全て7とかに小さくすれば遷移が遅くなります。この関数は33msごとに呼ばれますので、現状1.5秒ぐらいで音が遷移しているかなあと思います。

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とあります。ディーゼル音のスケッチは3段階の加速と減速の音源とアイドリングの音源が用意されていて、これをVVVF擬似音の絶妙な仕組を駆使してミキシングされています。これでディーゼル音独特のエンジンが吹け上がる感じが再現されているのですが、現状はコントローラの開度に応じたディーゼル音の追いつきが早い感じがするので、上記の様にする事で更に少し遅れて追いついてくる感じに調整しようと試みます。

 

 スケッチを変更した箇所です。+= 15→ += 5にしてみました。ここはMECYの好みです。

ディーゼル音が更に2秒程遅れて追いついてくる想定です。

 

 次にあやのすけさんのコメント

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速度によって、ファンクッションボタンを押してると思いますが、
http://dcc.client.jp/e7_mp3.html
に載せましたが、

Speed変数を使って閾値をもうけてMP3を鳴らす様に作り込むとと良いかもです。

if ( Speed >= 10) // ブレーキ音発生イベント検出
speed_state = 1;
if ( Speed <= 9 && speed_state == 1){
speed_state = 2;
mp3_set_volume (gCV58_MP3_Vol);
delay (10);
mp3_play (9); // ブレーキ音 
}

----------------------------------------------------------------------------------------------

このコードはあやのすけさんがMP3サウンドデコーダV4で実装されていて動作の実積もあるので、ほぼそのまま入れ込むことにしました。

 

 

 ついでになごでんさんから汽笛も鳴らせたどうか?とのご意見も頂いてましたので、昔、最初で最後の北斗星に乗った時に撮って残っていた動画からDD51の音を取り出しましたので、これも発車の合図として追加してみました。

コードの動きとしては上段はスロットルを閉めて速度9以下でMP3のブレーキ音が鳴る感じです。下段の方はスロットルを開け始めて速度6以上でMP3の汽笛が鳴る想定です。

 

 今回はスロットル全開まで加減速を試したかったので、狭い部屋ですが無理やりループ線を引き爆走させました。

 

 

 最後におまけですが、フジガヤさんが本物のDD51の音を聞いたことが無いとのことなので、今後のサウンド開発の期待も込めてMECY北斗星乗車記念時の動画をご覧ください。この動画、音がデカイのでボリュームは控えめでご注意ください

(変な動画編集ソフトを使って編集したら妙な字幕が入ってしまいました。音だけを聞いてください。お見苦しく申し訳ありません)

 

 フジガヤさま、あやのすけさま、アドバイスありがとうございます。ポンコツだったジャンク車両が生まれ変わってホビセンフェスに最適かもしれない!?デモ車両ができ上がりました。

 

 

DD51[Hoゲージ]にMP3サウンドデコーダをがんばって入れてみる

 先日、電子部品を買ったついでに鉄道模型の中古専門店に久々に立ち寄りました。以前は良く気まぐれでヘンテコなNゲージ車両を買っていましたが、ここ最近はHoゲージの新品ばかり買っていたので、無駄な出費を抑えるべく足が遠のいていました。特に買うつもりもなく、「なーに見学だけ」と思っていましたが、お店に入ったと途端ワゴンコーナに目がクギ付けになっていました。そこにはHoゲージのジャンク車両が無造作に置かれていました。「Hoゲージのジャンクかーこの手のお店ではめずらしなー」と思いつつ、気が付いたら1両の車両を手に握りしてめていました。「ああ!また無駄な物を!」と思いましたが北斗星色のDD51だしNゲージの新品より値段が安かったので、取りあえず一か八か動けば、「DCCの試験車両としてあとは何かに活用できるさー」と自分にいい聞かせながら帰途につきました。

 早速、戦利品の物の確認とシャレこみましたが、外観はそれなりにくだびれていましたし、ライトも片側はつきませんでした。

 ■DD51のジャンクです。値段なりの程度です。

 

 でもモータは特に異常がなく走ったので「まあジャンクだしこんなものか」と思いました。ボデーの汚れをふき取りながら、眺めていると「エンジンルームのサイズ、MP3サウンドデコーダにぴったりかも?」と思えてきました。早速本体を分解してみました。KATOのDD51(Ho)は、はじめからDCCの8PINに対応していて、サウンドデコーダも組み込める前提で設計されているDCC対応機の様でした。スピーカを収めるためのホールも下回りにありました。こうなるといよいよチャレンジしたくなります。ですが元々市販のESUの様な高級で小型なデコーダを前提としている車体構造らしく、なごでんさんのMP3サウンドデコーダを入れ込にはそこそこの工作というか工夫は必要そうでした。

 

 まずデコーダを入れたい側のエンジンルームにあるウェイトはデコーダのスペースを確保するため取り外しました。代わりにデコーダを載せるための台の様な物をプラ板で自作しました。とにかくモータの継ぎ手と台車の干渉を逃がせれば良かったので、サイズ特に気にせず現物併せで作りました。

 あとデコーダを載せる側のライト廻りはオリジナルの導光材では干渉してしまうので、ここも自作のライトレンズを作りLEDを直付けにしました。

 

 ■ウェイトを取り外して、代わりに自作のプラ版の枠にサウンドデコーダを渡す感じで載せています。

 

 スピーカですが、16mmのくらいの円形スピーカが合いそうな穴は元から開いていたので、ここにブラックキューブを押し込む事にしました。ただそのままではサイズが合わないので、エンクロージャの四隅を少しカットしてスピーカホールに収まるサイズにしました。

 

 ■口径はぎりぎりですが、がんばればブラックキューブは入ります

 

 配線の取り回しや、デコーダを渡す自作の台と台車廻りとのクリアランス調整に手間がかかりましたが、なんとかMP3サウンドデコーダが収まりました。

 

 いつもの往復だけの動画ですが、スピーカが外側にむき出しになっているので、以前キハ10に組み込んだMP3サウンドデコーダと同じスケッチと音量なのですが、その時より音が響く感じで走ってくれました。

 

 

 センターキャブのディーゼル機関車系もHoゲージなら頑張ればMP3サウンドデコーダでも入る事がわかりました。だだ貧乏性なので新品を前にして、この様な作業をやる勇気はまだまだありません。

 

クモハ41&クハ55にDCC MP3 サウンドデコーダを入れてみる(その2)

 前回に引き続きクモハ41&クハ55にDCC MP3 サウンドデコーダを入れてみるの2回目です。今回はクモハ41のお供になるクハ55編です。クハ55は片運転台のモータ無いいわゆるトレーラ車です。必然的にライト、テール等の点灯類をDCC化することになります。まずは車体構成を確認するためボディーから外してみました。しかしいざ外しはしてみましたが、チョット困った事がありました。クハ55にはクモハ41に装備されていた8PINソケットがありませんでした。

 

 ■クハ55の外観です。

 

 ■ボディーを外してみました。そこにあると思っていたものが..

 

 ムム..あると思っていた8PINソケットがないとなると、8PINでポン付けとはいかないので、車体をさらにバラしてゆきます。トレーラ車となると、モータ車とはまた取り付け構造が微妙に異なっていてネジ止でした。ドライバーで外してゆきましたが台車を止めているネジも噛んでいたので、結局台車も外すことになりました。

 

 ■車体本体をバラしてみました。ついでにライトユニットの銅版も外しました。

 

 ライトユニット周りはレール給電のラインから分離させるため、前回のクモハ41と同じ作戦で進めます。今回はNゲージ用の銅版を利用してみました。

 

 ■Nゲージの汎用的な銅版を適当にカットしてライト用に曲げて加工しました

 

 写真上がオリジナルのNゲージの銅版です。これを4分割にしました。右下がライトユニット用に曲げています。左下のL字型のものはレール側の給電用として利用しました。車体の中間点に切れ込みがあったのでこれをガイドにして車体内部にリード線を引き出せるターミナルとしています。

 

 ■DCC用の引き出し加工部分(ライト側)

 

 ■DCC用の引き出し加工部分(レール給電側)

 

  ライト用のデコーダはNuckyさんのFLデコーダにしますが、ライトのDCC化だけでは芸がないので、ここは一つ伝家の宝刀ドッチーモアダプタも載せてみました。

 

 ■NuckyさんのFLデコーダにドッチーモアダプタのコラボ

 

 HOゲージに初めてドッチーモアダプタを搭載してみましたが、スペース的には余裕しゃくしゃくで、安定してDC/DCCを切り替え、ライトを光らせてくれます。

 

 ■ライトONでドッチーモの青赤の怪しい輝き(DCC時)

 

 ■テールライトON(DCC時)

 

 これでクモハ41に続いてクハ55もDCCとドッチーモ化までできました。次はクモハ41にドッチーモでも付けてみましょうか。

 

 

クモハ41&クハ55にDCC MP3 サウンドデコーダを入れてみる(その1)

 いよいよ待望のKATO Hoゲージ「クモハ40」が発売されました。みなさんもお買いになられましたでしょうか?ただ「クモハ40」は発売スケジュールが少し後ろ倒しになっていたので、スケジュールどおりに発売されたのは「クモハ41&クハ55」だったと思います。MECYは待ちきれず、先に発売された「クモハ41&クハ55」を買ってしまいました。この「クモハ41&クハ55」は1両単行で走る「クモハ40」のような両運転台ではなく、二個一で一組の片運転台です。そして「クモハ41」はモータ入りの動力車で、「クハ55」の方は引張られる方トレーラ車の構成になっています。まあ実物も動力は「クモハ41」だったと思うので、忠実な組み合わせだと思います。そしてMP3 サウンドデコーダを入れるのであれば「クモハ41」に目が向くのは自然な流れだと思います。以前Yaasanさんが試作品にMP3 サウンドデコーダを搭載していましたが、両運転台と片運転台の違いだけで車体の構造はさほど違わないと思いMP3サウンドデコーダでDCC化にチャレンジしてみることにしました。まずは分解して本体の構造を確認してみました。

 

 ■試運転もロクにしていないのにいきなり分解してしまいました。

 

 ボデーを外してみたところDCC用の8PINはありますが、どうやらモータ経路しか対応していないみたいで、ライト回りの構成も確認してみたかったので、更に車体のモータ側のカバーも外してしまってます。やはりライト経路は銅版で直結されているらしく、8PINでは配線回りが対応できない事がわかりました。

 

 ■モータ側のカバー裏側

 

 ここで悩みどころです。このライト用の銅版はボデーを被せた時にライトユニットとピッタリ合うように設計されているみたいなので、単純に突き出た銅版からDCCデコーダへの配線は単純には出せません。絶縁処理など工夫しないとダメみたいです。ただテープで絶縁するのも今一いけてない気がしたので、まずはこのライト系の銅版をとってみました。

 

 ■ライト系の銅版は簡単にスルット外れました。

 

 で、とってしまったのでこの状態になればライト基板とレールからの給電は分離されるので、ライト基板にデコーダ側のライトコントロールの端子なりを配線することは出来る様になります。ただ悩ましいのはライトユニットに配線を通す逃げがないくらい車体本体とキッチリ設計されているので、細ーいリード線なりエナメル線でやるしかないかなと思いました。

 しばらくどのように配線処理しようか考え込んでいたところふとひらめきました。Nゲージ用になりますが、集電シューとゆう部品があるのを思い出して、これを使ってみようと思いました。

 

 ■部品箱から探してきた集電シュー

 

 なんとも似たようなよさげな形状をしているじゃないですか?この集電シューの片側を開いてまっすぐに一旦のばして、ライトユニットの逃げになるようにL字型に曲げなおしました。

 

 ■手曲げ細工をした集電シュー。上が原型で、下が手曲げ後

 

 ■本体のモータカバにはめ込んでみました。

 

 ■ライトユニットとの逃げもOKですんなりはまりそうです

 

 あとは突き出た銅線の耳にハンダ付けするなり、ソケットにするなりご自由になります。今回はひらめきつつ作業していたので、Nゲージにパーツの流用〜改造をしましたが、そのままパーツを使うのも高くつくと思うので、細めの銅版があればそれを折り曲げてしまった方が安上がりかと思います。いっそのことKATOさんでDCCオプションパーツにして欲しいところです。あと「クモハ41」は片側だけでこの対応は済みますが、「クモハ40」は反対側も対応する必要はあると思います。

 懸案のライト系の配線回りがなんとかなりそうなメドが付いたので、いよいよ本丸のなごでんさんの「MP3 サウンドデコーダ」を組み付けます。このデコーダはKATO向けの試作品で今後デコーダやスケッチの機能や品質確認をするため特別に提供していただ物です。Ver4.5的な位置付けでしょうか!?貴重な物なのでショートなどを起こして潰さない様にしないといけません。取りあえずモータ系の8PINソケットにあわせてピンヘッダを利用した配線ー端子を作りデコーダを載せてみました。

 

 ■お初な搭載なのでここは試行錯誤しながら工夫します

 

 ■8PINを介してデコーダを載せてみました。ライト系はF1 F2端子から引き出しています。

 

 スピーカについてはなこでんさんのブラックキューブが基本推奨ではありますが、色々なスピーカで音質を聴き比べたいので、今回は少し大きめな物をルーフに貼り付けました。

 

 ■長方形の大きめスピーカをセレクト。(まだエンクロージャなどは付けていません)

 

 最後にボデーを被せます。気になっていたライト回りも銅版も上手く逃げが効いているようで、どこも干渉することもなく綺麗に収まりました。

 

 ■MP3 サウンドデコーダ搭載完了

 

 MP3 サウンドデコーダを搭載できたので、軽く試運転をしてみました。今回組み付けに気を使ったライトの制御は問題なく機能していました。

 DSblueboxで動かしているので、操作ボタンのポコポコ音が入ってます。

 

 ■クモハ41の試運転 MP3サウンドと吊り掛け音

 

 ■クモハ41の試運転と吊り掛け音(ノッチオフ)

 

 

 デコーダの搭載は上手くゆきました。まだスピーカにエンクロージャの処理や調整などはしていなので、迫力のある重低音は出ていません。これからスピーカ回りの取り付け等色々試して、いい音が出せる組み合わせを模索してゆきたいと思います。

 

 次回はお供になるクハ55のライト回りのDCC化編です。

ディーゼルサウンドの成長

 前回まではディーゼルのガラガラ音をスピーカーを交換することで低音が少し大きく鳴なる様になりました。今回はこのディーゼルサウンドの作者であるフジガヤさんから、スケッチのある部分をいじることで、さらに音量が大きく出せる可能性があるとのアドバイスを受け、実験的にやってみることにしました。

 フジガヤさんのアドバイス(ブログコメントの書き込みより)によるとスケッチ(mp3k1_exp7c1)の中のVVVF_sound.cppで

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
278行目を以下にすると最大値が255→511になります。
"<< 1"を"<< 2”にすれば最大値が1023になると思いますが、
音が割れるかもです。
uint16_t t = (uint16_t)ima_decode(&imad, readSoundRom(gSound_played, sample), hilow) << 1;

 

元:
// uint8_t t = ima_decode(&imad, readSoundRom(gSound_played, sample), hilow);

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 フジガヤさんのスケッチはデコーダのコアになるマイコンの性能を最大限に引き出す様に工夫されているので、プログラム懐が深すぎてMECYには最初、何がどうなるのかすぐにはイメージがつきませんでしたが、アドバイスの通りに整数型を8bitから16bitに変更しました。

 おそらくこれらの修正でディーゼル音のデータをTimer1で鳴らす際Dutyの範囲を広く取れる様になり、音が大きく聴こえる様になるのではないかと勝手に推測してます。

 

 ■VVVF_sound.cpp278行目 付近の変更

 

 ■あと下部の340行目付近も関係してそうなので変更しました。

 

 ■さらにVVVF_sound.hヘッダの48行目付近も関係してくるので、おまじないの様に変更しました。

 

 そしてこの修正したスケッチをMP3サウンドデコーダに書き込んでみたところ、確かにディーゼルのガラガラ音が更に大きく聴こえる様になりました。ただ、スケッチ修正の影響からかMP3の音(駅アナウンスやドア開閉音など)を鳴らすとブツブツと音割れがする様になったので、MP3の音量をCV値でデフォルトの28→24位へ絞り音割れを抑えてみました。

 

 例の往復する自動運転で動画を撮ってみましたのでご覧ください。

 

 ■スケッチ修正とスピーカを交換したディーゼルサウンド

 

 ■走行車両にもっと近ずいて撮影した状態

 

 ■比較用に前々回の動画

 

 前々回の動画と比較とすると違いが聞き取れると思いますが、ディーゼル音は今回の動画の方が大きく聴こえます。相対的にジョイント音やファンクションで鳴らすMP3の音は控えめに聞こえてます。

 

 フジガヤさまアドバイスありがとうございました。スケッチ変更の効果を確認する事ができました。まだまだ改良する点はあるかと思いますが、取りあえずこれでワイガヤな場所でもきっと聴こえるディーゼルサウンドになった?!と思います。

 

 

 

 

 

 

ディーゼルサウンドの音量を改善

 前回、なごでんさんのMP3サウンドデコーダにフジガヤさんのディーゼルサウンドのスケッチを入れて試してみましたが、ディーゼルのガラガラ音が少し小さめだったと思います。ディーゼル音は、IMA ADPCMで圧縮した音声データなのでMP3データに比べると音質が少し落ちるのでやむを得ない点はあるのですが、Yaasanさんやフジガヤさんのコメントからもう一工夫してみようと思い、ディーゼル音側のスピーカを替えてみることにしました。前回搭載していたものはMP3サウンドデコーダの標準スピーカ”ブラックキューブ”?!(小型ですが音質は良かった)ですが、これを手持ちのスピーカに交換してみます。元々の用途はわかりませんが、秋葉原で良く見かけるものです。

 

 ■交換するスピーカ

 

 スピーカは横長でサイズ的にNゲージには無理(幅数ミリ分ギリギリNゲージに収まりません)ですが、なごでんさんのスピーカと比べると、サイズ自体は大きいので、低音の音質改善を期待して替えてみました。MP3の音声用はブラックキューブのままです。

 

 ■車体への横長スピーカの搭載(意外に場所をとります)

 

 スピーカを替えてたところ、少しディーゼル音が大きく聴こえる様になりました。動輪を浮かせての停止状態ですが動画をご覧ください。

 

 ■スピーカ交換後のディーゼルサウンド

 

 心持、ディーゼル音が少し大きくなった感じです、MP3の音声(ジョイント音、やドア開閉音)とミックスしてもさほど音量負けはしてない位には音が出ていると思います。(シャーとゆう音が入りますがこれは台車ギヤーBOXの音です。)

 周りが静かな場所であれば十分な音量かなぁ?!とは思いますが、あとは運転会などワイガヤな状況でどの程度聴こえるのかが気になるところです。もう少し大きなスピーカに替えたらもっと音が大きく聴こえるのかしら?とちょっと欲が沸いてきました。

MP3サウンドデコーダーのディーゼルサウンドを試す

 新年、明けましておめでとうございます。(遅いご挨拶で申し訳ありません。寝正月からの長い眠りからようやく覚めました。)

 さて年頭の一発目ですが、まだお正月ボケなので、お手軽にフジガヤさんが考案された念願のディーゼル音のスケッチをなごでんさんのMP3サウンドデコーダに入れて試させて頂くことにいたします。あと以前、自分で音取りして入れてみたディーゼル音との違いも比較してみたいと思います。

 まず前回と今回の違いですが使用するMP3サウンドデコーダのバージョンが違います。前回はMP3サウンドデコーダのV2に自分で音取したディーゼル音をそのまま入れてMP3デコーダから直接鳴らしていました。今回のフジガヤさんのスケッチの場合は今話題沸騰中??のMP3サウンドデコーダのV4(改良版)用にディーゼル音をIMA ADPCMで圧縮したものをマイコンと連動させながら鳴らしつつ、かつMP3の音も同時に鳴らしちゃう!とゆうスマイルデコーダとMP3デコーダの両機能をフルに活かした、かなり凝ったやり方だと思います。

 早速スケッチ(mp3k1_exp7c1)をMP3サウンドデコーダに入れようと取り掛かりました。が...MECYのArduinoIDEの環境が合わないのか、いきなりコンパイルエラーが起きました。

 

 ■コンパイルエラの箇所

 

 チョット焦りましたが、まだ実験中のスケッチの様なのでこんなこともよくあります。スケッチをみまわして利用してそうな定義へ適当に変更してしまいました。たぶんちゃんとスケッチの動きを理解してやらないといけなかったのでしょうが、あまりに難しいそうなスケッチでしたのでぱっと見て断念しました。(フジガヤ様こんな適当ないじり方ですみません)

 

 ■MECYがコンパイルエラーを適当に対処

 

 さて適当なコンパイルエラーの対応にもかかわらず、なんとかスケッチをMP3サウンドデコーダに書き込んで、付属のMP3ファイルもメモリカードへ書き込みをしました。

 デコーダを搭載した車両は前回と同様にHOゲージのキハ11です。HOゲージなので部屋いっぱいに線路もひけないので、例のごとく自動運転で往復する形にしました。自動運転のついでにスクリプトの中に付属のMP3ファイルでブレーキ音、ドア開閉音がありましたので、これらをファンクションで順番に鳴らす様に仕込んでみました。動画をご覧ください。

 

 ■キハ11の往復運転(ディーゼルサウンドを鳴らしつつ自動運転で走行しています)

 

 

 ディーゼルの音量は実験中のスケッチとのことなのでまだ小さい目ですが、ディーゼル特有のガラガラ音は常時鳴っています。音源はマイコンの内臓メモリーに格納されています。ジョイント音はMP3が音源です。どちらも速度の変化に応じて音程が変化する様に仕込まれている点が凄いです。以前自分で音取したMP3のディーゼルの音源をそのまま鳴らしているだけでは、速度の変化にリニア連動しませんが、フジガヤさんのスケッチはこの点をうまくカバーされておりすごいと思います。またジョイントのMP3の切り替え時の音切れも最小になる様に調整されているので自然に聞こえます。ブレーキ音やドア開閉音はMP3データなので綺麗に鳴っています。スクリプトに仕込むのが面倒ですが、自動運転パターンの合間にサウンドをファンククションで順番に仕込めば雰囲気はそこそこ出せることもわかりました。

 

 フジガヤさんはまだ実験中で”ディーゼル音らしきもの”とご謙遜されておりますが、現状でもなかなかの出来栄えで、ディーゼル音とジョイント音のハーモニは第三のサウンドデコーダならではの着想だと思います。あと音量がもう少しUP出来る様になり、さらにスケッチをブラッシュアップしてMP3サウンドデコーダの機能を駆使すれば’○○○○カードのディーゼル音’もなんのその!?ではないでしょうか?

MP3サウンドデコーダの真髄を味わう その1

 何か変なタイトルになってますが、今回は以前、復活させたなごでんさんの旧バージョンであるMP3サウンドデコーダV2を使って初物の組み合わせで、色々チャレンジしてみました。

 今回の主役、MP3サウンドデコーダV2ですが基板が二段重ねの構造なので、それなりにスペースが必要です。Nゲージだと少々厳しいので、今回はHOゲージに初めて搭載してみることにしました。これにプラスして小亀のSmileDecoderR4nもモータデコーダとしても利用し、HOゲージの走りと音がどれ程のものなのか見てみる事にしました。

 

 搭載先の車両ですが、高級品の代名詞銀座天章堂のキハ11です。高級品と謳ってますが、MECYは裕福ではないのでどこぞやのジャンク市でビニール(箱がなく裸同然の状態で売られていたもの)に包まれていたバルク品!?を手頃な値段で入手したものです。まずは車両に搭載する所からはじめます。

 

 

 ■HOゲージキハ11に色々載せたデコーダとスピーカ

 

 

 このモデルはNMRA8ピンコネクターが出ているので、ピンヘッダをソケットに見立てて工作し各デコーダと接続しました。やっぱりNMRA8ピンであるのと、そうでないのとでは車両の分解も最低限で済みますし、DCC化の敷居が下がり作業が楽だと思います。(Nゲージのメーカさんも是非付けて欲しいものです)

 HOゲージなのでスペースも全然余裕です。ヌッキーさんのnuckyさんのワンコインFL Decoderも載せてますがまだまだ余裕ありそうです。スピーカはなごでんさんから頒布している価格破壊のキューブスピーカです。

 

 内装のシート上にデコーダが乗っかる格好なのでHOゲージといえども、ボデーを被せると窓越しにデコーダが丸見えになってしまいますが、特に車両に加工せずにNMRA8ピンコネクターを利用して搭載しているのでこの点はやむを得ないかなと思います。

 

 ■デコーダ類を搭載が完了した状態のキハ11

 

 さて次はいよいよサウンドと走行具合をみてみます。HOゲージの大きさとなるとさすがに卓上での固定レイアウトは無理なので、我が家の部屋にレールを引き回す事になりますが、なにせうさぎ小屋ですので、簡単なループでさえ思いっきり引き回す事は家族の目が怖いのでなかなか出来ません。なので今回は部屋のわずかな片隅のスペースに目立たない様に直線とS字カーブを組み合わせ、そこに自動運転を駆使して短い距離の中で往復をしながらサウンドを出してみる事にしました。

 自動運転の方はフジガヤさんのS88 14port版に終点の両端に2つのセンサを組み合わせて行ったり来たりの簡単な往復運転を繰り返す様にしました。車両の動作は両端で一旦停止しリバースする際にファンクションキーでホーンを鳴らしてから、エンジン音を鳴らし、反対の終点へ向けて走り出すといった流れです。これを永遠繰り返すスクリプトでやってみました。

 

 動画を撮りましたのでMP3のサウンドと共にご覧ください

 

 ■MP3サウンドを響かせて往復運転をするキハ11(上から視点)

 

 ■MP3サウンドを響かせて往復運転をするキハ11(車両視点)

 

 やはりHOゲージなので、車両自体そこそこに大きいのでそれだけで存在感があるのですが、音が出るとさらに臨場感が増すので、こんなに短い区間の往復でも、自動運転で動かしておけばみているだけでも飽きがきません。せまい日本の住宅事情で限られたスペースでHOゲージを楽しむためにはDCCで自動運転をフル活用するのも一つの解なのかも!?と思いました。

 またなごでんさんのキューブスピーカも非常にコンパクトですが、MP3サウンドデコーダの音とよくマッチングしている様なので、音自体はステレオではなくモノクロなのですが、ディーゼルカーの走り出しの雰囲気が少し表現できたかなあーと思っております。自動運転スクリプトでファンクションキーを叩くタイミングと走行タイミングの調整が難しいのですが、MP3の編集をもう少し頑張ればもっとリアルなものに出来そうな気がしてきました。

 今回MP3デコーダでサウンド機能を少しかじりましたが、鉄道模型のサウンドにこだわる方がいらっしゃる理由が少し分かったような気がしました。

MP3サウンドデコーダをリペアをする

 以前、なごでんさんのMP3サウンドデコーダV2の小亀にあたるSmileDecoderR4nにモータードライバチップを増設しようとした際に、ハンダ付けでヘマをしてしまったらしく、ハンダブリッチが引き金になって、電源投入の瞬間にデコーダ全体が異常な高熱になりMP3サウンドデコーダV2から音が出なくなっていました。MP3サウンドデコーダV2の頒布価格が¥7000-という自分が所有しているDCCデコーダの中では高価な部類に入る貴重な品が一瞬でオシャカになったため、その時の喪失感はハンパではありませんでした。その後あきらめ切れずにデコーダの状態を所々調べてゆくうちに、MP3デコーダチップ「VS1011E」から発熱しているのを突き止めて、これを交換すれば直せるのではないか?と思う様になりました。折をみて秋月電子に立ち寄った際に問題のチップの交換部品を手に入れて、一か八かでMP3サウンドデコーダV2のリペア作戦を決行することにしました。

 まずは元付いていたMP3デコーダチップを剥ぎ取らないといけませんが、ここが一番の難関でした。MP3デコーダチップ自体は大きさ的には普通なのですが、なにせ28ピン分がガッチリとハンダ付けされており、これを基板を痛めないようにチップの足にしっかりと付いているハンダを吸い取り線で除去してゆかなければなりません。指にやけどを負いながらも辛抱強く丁寧に取ってゆきました。ですが見た目にはハンダが取り除かれいる様に見えても、まだまだガッチリと基板に足は食いつくいており容易には外れなさそうな感じでした。ここで強引に無理をして剥ぎ取ろうとすると基板のハンダパターンごと剥がれてしまいそうでしたので、”もうあきらめようか”とも思いましたが”どうせ一度は死んでしまっているのだからもう失うものは何も無い。とことんやってみよう”と思い直しました。ここからはもう破れかぶれです、チップの足をハンダコテで熱しながら1本、1本こじあける様に剥がしてゆきました。地道な作業が項を奏したのか、チップの足はくちゃぐちゃにはなりましたが何とか基板から分離する事ができました。

 

 ■MP3チップを剥ぎ取ったMP3デコーダ基板とその残骸

 

 次は秋月で調達した交換のMP3デコーダチップをハンダ付けしてゆきます。このチップも1個¥550-はしますので、部品としてはそこそこの値段はします。SmileDecoderR4nの時の様にハンダブリッジは2度とごめんですので、慎重にハンダ付けを行いました。

 

 ■交換用のMP3デコーダチップ

 

 ■リペアが完了した!?MP3サウンドデコーダV2と廃棄するMP3デコーダチップ

 

 ハンダ付けは仕上がりがいまひとつで汚いですが、ハンダがブリッジしてないかいつも以上に慎重に確認し確実なハンダ付作業を行いました。

 ハンダ部品の剥がし作業には苦労はしましたがなんとか張替えも完了し、次に小亀のSmileDecoderR4nを装着し、テストで電源を入れてみました。予想通り問題であったMPデコーダチップからの異常な発熱もなく音も鳴る様になり見事復活と相成りました。ああー¥7000ーが泡と消えずに良かったです。

 

 巷では新型のMP3サウンドデコーダV4がチョットしたブームになりはじめている様ですが、旧型ではありますがMP3サウンドデコーダV2もまだまだ現役だと思いますので、これから色々なサウンドを入れて楽しんでみたいと思います。

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