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JUGEMテーマ:鉄道模型
名古屋電鉄様が頒布中のMP3デコーダはスケッチと呼ぶマイコンに内蔵するソフトから発する疑似走行サウンドと、macroSDカードへMP3形式で書き込んであるサウンドからの連携を駆使することで、サウンドデコーダの機能を七変化させることができます。
今までは、吊りかけ電車のサウンド、ディーゼルカーのサウンドと変化させてきましたが、今回はいよいよ本丸かも?と思える蒸気機関車(SL)サウンドに挑戦します。
SLのスケッチはすでに版元のフジガヤさんがトーマスシリーズの外国型⁈機関車に搭載されており、SLサウンドスケッチとしての基本動作はほぼ完成されています。なので車両へ組み込むこと自体は技術的ハードルはさほど高くはないと思います。どちらかとMECY的には搭載する車両側の調達に非常に高いハードルが聳え立ています。それは経済的なハードルが理由で日本型の蒸気機関車はスケールに関係なく非常に高価だとゆうことです。しかもMP3デコーダを組み込むとなると無理なく収められるのはHOゲージのサイズだと思いますが、定番の天象堂のモデルをみると7、8万円〜となかなか平民、庶民の分際ではおいそれと踏み込める金額ではありませんし、カンダム?とゆう巷では定番⁈とみなされているデコーダがすでに標準搭載になっているなど、DCC電子工作連合サイドとしては軍門に下るような気がしてまだまだプライドが許さなかったので、天象堂モデルからの搭載車のセレクトは今までスルーしてきました。(そうはいっても天象堂のSLはすばらしいとは思います)。
そのようなつまらない意地の理由でしばらくSLスケッチを試すことを忘れていましたが最近、見るだけの模型屋さんの広告ポスターに”1/80 C59”とゆう文字が目にとまりました。よ〜く見ると、トラムウェイという新興のメーカさんがプラ製でHoゲージのC59をリリースするとの内容でした。ただ値段をみるとまだまだ高く天象堂の真鍮製モデルに比べれば1/10の程度値段にはなってますが4万円後半は貧乏なMECYからするとかなり目が飛び出そうな価格帯でした。ただよくよく考えると、Katoの1/80 C56でもサウンド付きだと6万円を軽く超えてますし、それに比べれば安い。第一にC59といえば国産蒸気機関車で最大長の大型機なのでテンダもそれなりに大きいハズです。そうなるとMP3デコーダとスピーカも楽々入る期待感が頭の中で交錯しました。気が付けば店頭に置かれている大柄なC59の箱を持ち出して、試走を店員さんへお願いしていました。試走を見た感じでは思ったより良く走りそうでした。外観もディテールはまあまあで悪くはありません。しかも大柄なテンダーの中身はがら空きで、底の基板らしき部分になにやらソケットを刺せる部分も見えたので「これはダークフォースかもしれない」と思いました。大き目でズッシリと重い箱と引き換えに財布が薄く軽くなりました・・・
初めてのHoゲージのSLなのにアナログで走らせることもなくいきなりDCC化の作業を開始しました。高い買い物でしたがDCC化は非常にやり易い構成でした。テンダーの中にNMRA準拠らしき8PINソケットが装備されていますし、なぜかプラ製のモデルなのにテンダーのフレームはダイキャスト製になっています。サウンド化した際の良い効果を予感させます。
■C59 のテンダーです。広くスカスカなのでサウンド化にはもってこいの構造
■アダプタを外すと8PINソケットが顔を出します。
早速MP3デコーダの配線を引き出してDesktop StationさんのNEM652基板で8PIN化しました。
配線の色はNMRA8PINに準拠しておらず適当な色ですが、一応RAIL、モータ、ライトを各端子に割り当てています。あとはとりあえず入りそうなスピーカを付けました。
■今回はNMRA8PIN対応基板でMP3デコーダのI/Fを揃えます
■長めの基板であるMP3デコーダやスピーカもC59のテンダーは余裕のスペースで難なく吸収してしまいました。
■MP3サウンドデコーダを搭載し試運転中のC59
MP3デコーダとスピーカをテンダーが難なく収まったので、軽く試運転をしてみることにしました。ただしMP3デコーダ側には準備が必要です。まずデフォルトのスケッチは電車用ですので、ここはサウンドマスターのフジガヤさんのSL用スケッチをデコーダに流し込みます。SLのスケッチはドラフト走行音は完成度が高くすばらしい出来栄えですのでそのまま利用させて頂いて、それ以外の補完したい音をmp3から鳴らす事にしました。mp3の音を鳴らすにはマニュアルでファンクションキーを押した番号に対応した番号のmp3ファイルがなりますが、ファンクション操作が忙しくなるのがあまりすきじゃないので、このmp3ファイルの中にSLが発車する際に蒸気を吐き出す音とブレーキの音、停止している時の蒸気の圧力抜きの音をピックアップして、mp3の音の長さや、音同士を連結させる加工を施しました。そしてスケッチを少し改良して、発車時にスロットルの動作に連動して蒸気を吐くサウンドのmp3を鳴らし、停止直前にブレーキの音と、停止している時の(長めに編集した)蒸気の圧力抜きの音を、これもスロットルで連動させて鳴す様にしました。
CVの調整はおおむね以下の感じにしました。
CV2:50モータの回り出しが鈍いため
CV57:1にしてBEMFを有効にしました。
※C59はモータが低速型なのか、車両が重いためかわかりませんが
回りだしが鈍いのでドラフト音と同調させるための補完としました
CV48:2にしてスロットル連動でMP3をならす設定
CV50:7 ※Maxの8にするとmp3と音が重複すると音割しやすくなるため押さえ気味
CV58:28
■C59のサウンド走行試運転その1
■C59のサウンド走行試運転その2
■C59のサウンド走行試運転その3
発車ー停止を繰り返す動画ばかりで申し訳ありませんが、まだスロットル操作とmp3の発音タイミングがあってない感じで調整は必要かな?とは思います。
蒸気機関車は素材は物凄く高くついた買い物でしたがMP3デコーダのSLスケッチで蒸気機関車らしい重厚感のあるサウンドが再現できて工夫次第でまだまだMP3デコーダのポテンシャルを高められそうな感がしました。蒸気機関車は実物はもっと多様な音が出ると思うのでmp3の音源を集めれたらもっと面白く出来ると思います。
あとはモクモクの再現がありますが、これはしばらくどうするか考えます。
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