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ワンコインデコーダの新機軸「ワンコインデコーダ for KATO Loco」の試作基板をNukcy様からご提供いただいたので、手持ちのLocoに載せてみます。今回は(旧基板0.6mm版)EF57(品番3069)に載せてみました。
EF57といえば幼少の頃、夜行列車で祖母へ会いに東北方面に行く時に夜の上野駅で良く停まっていて、茶色でオンボロなイメージの電気機関車だった記憶があります。まだ子供だったので、どうしても新しめの特急やEF65などの新鋭機に目がいっていて、現役当時はまったく興味の対象ではありませんでした。しかし、少し大きくなって鉄道模型に目覚めてくると、大型のデッキや張り出したパンタグラフなど、複雑なディテールの造形部分でなかなか味があった電気機関車だと思う様になりました。
さて見た目はノスタルジックなデザインのEF57ですが、新型の動力ユニットになっているので「ワンコインデコーダ for KATO Loco」にぴったり合うと思います。
◇EF57 Nゲージですが、SL並みに存在感がある車両です。
◇まずは構造を確認するために分解です
ライト基板を比べる限りでは「ワンコインデコーダ for KATO Loco」と似た感じなので、動力ユニットへ特に問題なく搭載できると思います。
◇ライト基板と「ワンコインデコーダ for KATO Loco」の比較
◇デコーダを装着してみました。
EF57の動力ユニットはマイコンプログラムの書き込み端子を3mm程度の温存してもボデーを被せる際に障害はなさそうでした。
◇仮合わせにボデーを付けてみました。黄色枠は部品が当っているのでカットする必要がありました
◇ボデーの梁をカット加工して問題なく収まる様になりました。
デコーダの部品が当たる部分のボデー側の加工は、もう何回となく同様の作業をこなしてきているので特に問題なく処理できました。
いつもならここで完成となりますが、今回はさらに光物のオプション加工を施してみることにしました。
EF57をよく見ると、両端の下部ががら空きの構造で、テールランプのクリアパーツもむき出し状態でしたので、ここにLEDを引っ張ってくれば、テールライトも光るじゃん"と思いつき、再び試行錯誤の世界に突入しました。そうはいっても事はそれほと簡単な話ではなく、”どこからテールのLED電源取ってくるの?”という話がまずあります。「ワンコインデコーダ for KATO Loco」はメインライト用のLEDパッドはありますが、その他は12V出力のパットはあります。ただ12vだとそのままでは出力があり過ぎて使えませんし、ボデーを削る程スペースの少ないNゲージ機関車です。負荷回路を設ける余裕もないので他の手はないか考えました。そこでメインライトのLEDパットから配線を引き出してクロスしてテール用のLEDに割り当てればいいかも?と思いつきました。ただこれにも問題があり、単純にメインライト用のLEDパッドから引き出してテール用のLEDに配線して確認したところ、Vfの低いテール用のLEDへ電流が流れ込んでしまうのか、メインライトのLEDが光らなくなってしまいまた。これじゃダメだと諦めかけましたが、よく考えてみるとLEDは並列接続です。直列接続にすればイケルかもと思い、かなり難しい加工になりますが、メインライトのLEDをオフセット位置にハンダ付けし直して、LEDの端子から配線を引き出す感じにしてLED同士を直列に接続する形にしました。
◇テールランプを増設したいがための苦肉の策のLEDのハンダ付けです。豆粒大の大きさで何回も失敗しています。
もうハンダ付けの神の手にならないと出来ない様な作業にかかる事2時間程、なんとかテールランプ用のLEDの引き出しができました。(何回も豆粒LEDをつぶしました)
◇ポリ配線がクロスして見苦しいですが、取り合えずメインライトとテールライトは光らせるようになりました。
◇ポリ線は動力台車の下部から這わせて、ボデーを被せた時にテールライトのクリア部分へ軽く触れる程度にクセをつけて引き出しました。
かなり適当な配線加工なので光漏れが甚だしい出来栄えです。本当は遮光処理をきちんとしたいところですが、今後もボデーを付けたり外したりしそうなので、メンテナンス性を優先して妥協しました。(実は豆粒LEDのハンダ付が何度も失敗していて疲れてしまいました)
◇メインライト点燈の様子です。
◇テールライト点燈の様子です。微妙に光が漏れてきます。
本題はNuckyさんの「ワンコインデコーダ for KATO Loco」がEF57に載る事が重要な報告事項です。テールライトの光物はおまけ記事で、あまりお勧めできるような工作例ではありませんでしたが、何はともあれ今まで光らなかったところが光る様になったので、それなりに気に入っています。
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ワンコインデコーダの新機軸「ワンコインデコーダ for KATO Loco」の試作基板をNukcy様からご提供いただいたので、手持ちのLocoに載せてみます。今回は(旧基板0.6mm版)を用いてC62 東海道形(品番2019-2)に載せてみました。
本来「ワンコインデコーダ for KATO Loco」が想定しているのは箱型ボデーの電気機関車やディーゼル機関車で、蒸気機関車はボイラー部分へ搭載することになるので、「ワンコインデコーダ for KATO Loco」が想定していないタイプの装着例としてみていただきたいと思います。更に、同じKATOのC62シリーズでも品番指定限定(品番2019-2)となります。なぜ品番指定になるかといいますと使用しているモータの形式が異なるためです。「ワンコインデコーダ for KATO Loco」が載せらそうなのは通常モーターを採用している製品で、最近ラインナップされているC62 北海道形などの「品番2017-1、2、3系」はコアレスモータが採用されているためデコーダを入れるスペースがなく搭載が難しいと思われるためです。
他の要素としては蒸気機関車の※分解という勇気と慣れが必要なのと、リード線やポリ線のハンダ付けの配線加工も伴うので、取り付け難易度がやや高めなチャレンジャー編となります。
※C62の分解はこの方のページが参考になると思います
試行錯誤で夢中になり作業途中の写真が一部ありませんが、一旦ボデーを分解してモータまで外します。本体のダイキャストフレームとモータのターミナルが接触する部分を絶縁しガードしておきます。
◇モータの台座部分の黄色枠をカップトンテープで絶縁処理しておきます。
◇すでに半完成状態ですが、モーターのターミナルとデコーダのモータ出力パット同士をリード線で配線加工しておきます。
搭載前の事前の加工として、デコーダ基板は配線パターンのギリギリまで削って、目測9.3mm→8.0mm位(赤線)まで細くしました。
デコーダのモータ出力パッドとモータ端子の位置は合わないので、ノーマルのライト基板用の銅クリップにハンダ付けし配線加工を施しておきました。
あとデコーダソフト書き込み端子はカットしますが、ノーマルのライト基板を固定するスリット(緑枠部分)に噛み込ませられる程度の長さの先端部分を少し残しておいてカットします。この加工はデコーダ基板の抑えを兼ねつつ、RAIL通電パッドとダイキャストプレームとの接触をこの部分で唯一確保するため重要なポイントになります。
◇分りにくいですが、デコーダと車体本体は緑枠部分で噛み込んで仮固定で、ボイラーカバーを被せて完全に固定化します。
オプション加工になりますが、今回後進側のLEDライトの電極パッドはキャブ灯として利用するためポリ線をハンダ付けしておいて、ボイラーのキャブ側を穴あけしてそこからポリ線を引き出しました。
◇細かい部分の組付けは神経を使いますが、デコーダ側の加工が上手く決まっていれば、ボイラーカバーは綺麗に被せられます。
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仮組状態で通電テストや動力確認が問題なかったので、残りのボデーパーツの組付けをします。今回はキャブ灯の配線引き出しの穴開け以外、ボデー側の加工はしなかったので見た目の外観はノーマル時そのままに戻せます。
後進側のLEDはキャブ灯にしたので、CVのノーマル設定のままでは前後進切り替えでキャブ灯が点いたり消えたしてしまいます。これでは今一だと思ったので、ワンコインデコーダ4、ワンコインFLデコーダ4のCV設定(CV's)Ver0.92以降の表を参考にして、F1を前進ライトのON/ OFF用に割り当てる設定CV33:1、CV34:0にして、後進側をキャブ灯としてF2を割り当てる設定のCV35:2、CV36:0にしました。
◇前進のライトはF1キーON/OFFで点燈させる仕様にしました。
◇キャブ灯はF2キーON/OFFで点燈させる仕様にしました。
けん引力を上げるための補強ウェイトを取り去って、空いたスペースに「ワンコインデコーダ for KATO Loco」を押し込んだので、けん引力低下が気になったので、客車を連結してどこまで引っ張れるのか走行テストをしてみました。ゴムタイヤが劣化して硬化していたので動輪がスリップしやすい条件ですが、KATO製の客車なら15両くらいは平坦でもラクラクいけそうでした。TOMIX製は転がり抵抗が大きいのか10両が限界でした。
DCC化すると補助ウェイトが載らなくなりますが、往年の20系ブルートレイン10両を軽々牽引出来て、バックからの推進も低速であれば出来たので実用上のけん引力は問題はないかと思います。
試運転走行テスト動画です。
「ワンコインデコーダ for KATO Loco」蒸気機関車は想定していない設計だと思いますが、C62等ボイラーが大柄なサイズのモデルなら工夫次第で搭載は可能かと思います。
蒸気機関車はテンダー側にデコーダを積むのがセオリーですが、機関車本体側にデコーダが積めればカーブの走行安定性もノーマル同様に抜群に良く、テンダーからの目障りでややこしい配線加工や配線断線の心配も必要なくなるので、サウンドまで求めなければDCC化がやり易すい扱い勝手に優れた手法の一つになると思います。
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新年明けまして、おめでとうございます。
正月の休みも終盤に差し掛かり御屠蘇気分が今だに抜け切れていないので明日から憂鬱ですが、がんばってまいります。
年末年始は大概どこも込んでいて、掛けるお金の割にはサービスも余りよくないので、今年も特に何もせずゴロ寝と鉄道模型でもいじって過ごそうと思っていたのですが、さすがにどこにも出かけないと家族の不満が爆発しそうだったので、ガス抜きも兼ねて箱根の温泉に漬かりに行きました。温泉に入るのがメインだったので、鉄分関係のイベントは特に考えていなかったのですが、泊まった旅館の近くに「汽車のカフェがあるよ」と珍しく家族から誘いがあったので散策がてらに立ち寄ってみました。
行ったところは箱根ラリック美術館に併設されているLE TRAINです。行ってみて初めて知ったのですが、工芸家ルネラリックの展示作品として2001年まで使われていたオリエント急行の客車丸ごとをカフェスタイルで保存、公開している施設でした。よくある鉄道車両のカフェレストランとは趣が違っていて、1時間ごとに先着20名で45分の入れ替え制の利用ルールになっていました。オリエント急行の乗車体験の気分を演出するため、乗車券(結構値が張る一杯でした)を購入して乗り込む感じです。
◇乗車するための乗車券(コーヒー券)と記念のNゲージを買いました
◇ DsAir2のアナログモードでレールに給電すると テーブルライトが点きました
「オリエント急行 プルマン4158」はオリエントエキスプレス88で実際に日本を走っているそうなので、今では考えられないバブルなイベントだったんだろと思います。
乗車時間までに「オリエント急行 プルマン4158」の乗車口?に待機していると案内の係員に誘導されて、まずは「オリエント急行 プルマン4158」が箱根ラリック美術館にやってくるまでの来歴VTRを見ます。(ここで係員の誘導に従わないで写真と撮っていたりするとスケジュールを乱すので怒られます)10分程、VTRを観た後にようやく車内に案内されます。車内はオリジナルの状態をそのままに装飾品や家具など当時の物が使われていて、照明、テーブル、イスなどはアンテーク感満点でした。(思わず装飾品のガラス彫刻に触ったりするとここでも怒られたりします。)指定の席に着席すると超高価なティーセットが用意されていました。飲食は30分間の時間制限はありますが、ゴージャスなオリエント急行に乗った気分は十分に味わえます。
コーヒを飲み終わったあとは車両の隅々を見たり写真を撮ったりすることができました。帰り際に記念のお土産としてKATO製のNゲージが売っていたので思わず買ってしまいました。ディスプレー品として売っていましたが物はNゲージですので室内もテーブル灯が点灯するものでした。ティータイムにワイワイと騒がしかったおばちゃん達も買って行きました。思わず「おばちゃんNゲージの電源持ってるの?」と心の中で聞いてしまいました。
オリエント急行のカフェで少しリッチな気分を味わった後、まだ帰途まで時間があったのでさらに鉄分のある場所に行ってきました。行ったところはGゲージの庭園鉄道があるカフェでガーデンレイルウェイ・カフェさんです。別荘地の奥なので少し迷いました。お店は庭が広く大型Gゲージの鉄道模型をやる環境としては抜群そうでした。店内はGゲージからZゲージまでスケールが幅広く関連グッツも所せましと展示されていました。鉄道模型が好きな大人から子供まで魅了する夢の様な場所でした。庭園鉄道のGゲージは野外なので落ち葉の掃除とかメンテナンスが大変そうな感じでしたが、子供がリモコン?ラジコン?(DCCではなさそう)の様な操作機材で車両にくついて周りながら遊んでいました。しばらくGゲージの走行や庭園レイアウトを見学し、いつかはGゲージと心に決めながら(家族は白い目でしたが・・)家路につきました。
オリエント急行とGゲージカフェのダイジェストです
年始めなので箱根は静かでしたが1年の始まりに活力を得ることが出来た充実した1日でした。
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